旭川市議会 > 2022-10-07 >
10月07日-08号

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  1. 旭川市議会 2022-10-07
    10月07日-08号


    取得元: 旭川市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-12
    令和4年 第3回定例会               令和4年 第3回定例            旭川市議会会議録 第8号――――――――――――――――――――――●令和4年10月7日(金曜日)         開議 午前10時00分         閉会 午後 6時50分――――――――――――――――――――――●出席議員(34名)        1番  ひ ぐ ま  と し お        2番  上  野  和  幸        3番  蝦  名  やすのぶ        4番  横  山  啓  一        5番  金  谷  美 奈 子        6番  のむらパターソン和孝        7番  江  川  あ  や        8番  塩  尻  英  明        9番  髙  橋  紀  博       10番  高  木  ひろたか       11番  中  野  ひろゆき       12番  高  橋  ひでとし       13番  菅  原  範  明       14番  佐  藤  さ だ お       15番  ま じ ま  隆  英       16番  石  川  厚  子       17番  品  田  と き え       18番  松  田  ひ ろ し       19番  高  花  え い こ       20番  も ん ま  節  子       21番  松  田  た く や       22番  上  村  ゆ う じ       23番  福  居  秀  雄       24番  安  田  佳  正       25番  小  松  あ き ら       26番  能 登 谷     繁       27番  高  見  一  典       28番  白  鳥  秀  樹       29番  中  川  明  雄       30番  中  村  のりゆき       31番  室  井  安  雄       32番  宮  本     儔       33番  え び な  信  幸       34番  杉  山  允  孝――――――――――――――――――――――●説 明 員  市長          今 津 寛 介  副市長         中 村   寧  副市長         菅 野 直 行  総合政策部長      熊 谷 好 規  総務部長        野 﨑 幸 宏  総務部総務監      川 邊   仁  子育て支援部長     浅 田 斗志夫  建築部長        中 野 利 也  消防長         松 尾   彰  学校教育部長      品 田 幸 利  水道事業管理者     佐 藤 幸 輝  監査委員        大 鷹   明――――――――――――――――――――――●事務局出席職員  議会事務局長      酒 井 睦 元  議会事務局次長     林 上 敦 裕  議事調査課主幹     梶 山 朋 宏  議事調査課主査     長谷川 香 織  議事調査課主査     浅 沼 真 希  議事調査課書記     髙 橋 理 恵  議会総務課書記     佐 藤 綾 人――――――――――――――――――――――●会議録署名議員         7番  江 川 あ や        28番  白 鳥 秀 樹――――――――――――――――――――――●議事日程日程第2 認定第1号ないし認定第11号日程第4 報告第1号日程第5 報告第2号日程第6 報告第3号日程第7 報告第4号日程第8 報告第5号日程第9 報告第6号日程第10 報告第7号日程第11 報告第8号日程第12 報告第9号日程第13 報告第10号日程第14 報告第11号――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――●追加議事日程日程第17 議案第15号 議員の派遣について日程第18 議案第16号 旭川市教育委員会委員の任命について日程第19 議案第17号 旭川市公平委員会委員の選任について日程第20 議案第18号 令和4年度旭川市一般会計補正予算について日程第21 議案第19号 旭川市教育委員会教育長の任命について日程第22 請願・陳情議案の閉会中継続審査付託について日程第23 意見書案第1号 シルバー人材センターの会員への配分金についてインボイス制度の適用除外とする等の措置を講ずることを求める意見書について日程第24 意見書案第2号 北海道教育委員会の「これからの高校づくりに関する指針」を抜本的に見直しすべての子どもにゆたかな学びを保障する高校教育を求める意見書について日程第25 意見書案第3号 防衛費を対GDP比2パーセント以上とする増額計画の見直しを求める意見書について日程第26 意見書案第4号 「難民」認定の運用の見直しを求める意見書について日程第27 意見書案第5号 社会資本整備等に関する意見書について日程第28 意見書案第6号 森林・林業・木材産業によるグリーン成長に向けた施策の充実強化を求める意見書について日程第29 意見書案第7号 地方の農地の保全と活用のための支援拡充を求める意見書について日程第30 意見書案第8号 女性デジタル人材育成を強力に推進するための支援を求める意見書について日程第31 議案第20号 令和4年度旭川市一般会計補正予算について日程第32 議案第21号 旭川市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について日程第33 議案第22号 旭川市いじめ防止等連絡協議会等条例の一部を改正する条例の制定について日程第34 補正予算等審査特別委員会設置について(動議)日程第35 附帯決議案第1号 議案第20号令和4年度旭川市一般会計補正予算とこれに関連する議案に対する附帯決議について――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――●本日の会議に付した事件1.報告第1号 令和3年度決算に基づく健全化判断比率の報告について(報告済)1.報告第2号 令和3年度決算に基づく資金不足比率の報告について(報告済)1.認定第1号 令和3年度旭川市一般会計決算の認定について(原案認定)1.認定第2号 令和3年度旭川市国民健康保険事業特別会計決算の認定について(原案認定)1.認定第3号 令和3年度旭川市動物園事業特別会計決算の認定について(原案認定)1.認定第4号 令和3年度旭川市公共駐車場事業特別会計決算の認定について(原案認定)1.認定第5号 令和3年度旭川市育英事業特別会計決算の認定について(原案認定)1.認定第6号 令和3年度旭川市介護保険事業特別会計決算の認定について(原案認定)1.認定第7号 令和3年度旭川市母子福祉資金等貸付事業特別会計決算の認定について(原案認定)1.認定第8号 令和3年度旭川市後期高齢者医療事業特別会計決算の認定について(原案認定)1.認定第9号 令和3年度旭川市水道事業会計決算の認定について(原案認定)1.認定第10号 令和3年度旭川市下水道事業会計決算の認定について(原案認定)1.認定第11号 令和3年度旭川市病院事業会計決算の認定について(原案認定)1.報告第3号 専決処分の報告について(報告承認)1.報告第4号 専決処分の報告について(報告済)1.報告第5号 専決処分の報告について(報告済)1.報告第6号 専決処分の報告について(報告済)1.報告第7号 専決処分の報告について(報告済)1.報告第8号 専決処分の報告について(報告済)1.報告第9号 専決処分の報告について(報告済)1.報告第10号 専決処分の報告について(報告済)1.報告第11号 専決処分の報告について(報告済)1.議案第15号 議員の派遣について(原案可決)1.議案第16号 旭川市教育委員会委員の任命について(原案同意)1.議案第17号 旭川市公平委員会委員の選任について(原案同意)1.議案第18号 令和4年度旭川市一般会計補正予算について(原案可決)1.議案第19号 旭川市教育委員会教育長の任命について(原案同意)1.請願・陳情議案の閉会中継続審査付託について  陳情第18号 女性トイレの維持及びその安心安全の確保を求めることについて(総務)  陳情第19号 国民の祝日「海の日」を7月20日に固定化することを求める意見書の提出を求めることについて(総務)  陳情第20号 沖縄を「捨て石」にしない安全保障政策を求める意見書の提出を求めることに  ついて(総務)  陳情第21号 精神障害者の社会的自立を促す各種助成制度の充実について(民生)  陳情第15号 生活保護世帯及び独居高齢者世帯に対する水道料金及び下水道使用料の減免制度の維持を求めることについて(建設公営企業)  陳情第22号 市道の早期改修の実施について(建設公営企業)  陳情第12号 委員会におけるインターネット中継について(議会運営)1.意見書案第1号 シルバー人材センターの会員への配分金についてインボイス制度の適用除  外とする等の措置を講ずることを求める意見書について(原案可決)1.意見書案第2号 北海道教育委員会の「これからの高校づくりに関する指針」を抜本的に見  直しすべての子どもにゆたかな学びを保障する高校教育を求める意見書について(原案可決)1.意見書案第3号 防衛費を対GDP比2パーセント以上とする増額計画の見直しを求める意見書について(原案可決)1.意見書案第4号 「難民」認定の運用の見直しを求める意見書について(原案可決)1.意見書案第5号 社会資本整備等に関する意見書について(原案可決)1.意見書案第6号 森林・林業・木材産業によるグリーン成長に向けた施策の充実強化を求める意見書について(原案可決)1.意見書案第7号 地方の農地の保全と活用のための支援拡充を求める意見書について(原案可決)1.意見書案第8号 女性デジタル人材育成を強力に推進するための支援を求める意見書について(原案可決)1.補正予算等審査特別委員会設置について(動議)(否決)1.議案第20号 令和4年度旭川市一般会計補正予算について(原案可決)1.議案第21号 旭川市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について(原案可決)1.議案第22号 旭川市いじめ防止等連絡協議会等条例の一部を改正する条例の制定について(原案可決)1.附帯決議案第1号 議案第20号令和4年度旭川市一般会計補正予算とこれに関連する議案に対する附帯決議について(原案可決)――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――           開議 午前10時00分―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(中川明雄) ただいまから、開会いたします。 本日の出席議員は、全員でありますので、これより休会前に引き続き会議を開きます。―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(中川明雄) 本日の会議録署名議員には、7番江川議員、28番白鳥議員の両議員を指名いたします。―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(中川明雄) ここで、事務局長から報告をいたします。 ◎議会事務局長(酒井睦元) 御報告申し上げます。 議事日程について、本日の議事日程は休会前の続行でありますが、さらに、お手元に御配付申し上げております議事日程追加表のとおり、本日の議事に追加をいたします。 なお、その朗読は省略いたします。 以上。―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(中川明雄) それでは、これより本日の議事に入ります。 ここで、お諮りいたします。 この際、日程の順序を変更し、日程第4及び日程第5の報告第1号及び報告第2号の以上2件を順次議題といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。(「異議なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決定し、日程第4、報告第1号「令和3年度決算に基づく健全化判断比率の報告について」を議題といたします。 これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御発言ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御発言がなければ、以上で理事者からの報告を終わります。―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(中川明雄) 日程第5、報告第2号「令和3年度決算に基づく資金不足比率の報告について」を議題といたします。 これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御発言ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御発言がなければ、以上で理事者からの報告を終わります。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) 日程第2、認定第1号ないし認定第11号の令和3年度旭川市各会計決算の認定の以上11件を一括して議題といたします。 本案につきましては、いずれも決算審査特別委員会にその審査を付託した案件でありますが、本特別委員会委員長から審査結果の報告書が議長宛て提出されておりますので、これより本特別委員会委員長の口頭報告を求めることにいたします。 決算審査特別委員会 委員長 27番 高見議員。 ◆高見一典議員 (登壇) 本特別委員会に付託を受けておりました認定第1号ないし認定第11号の令和3年度旭川市各会計決算の認定の以上11件につきまして、その審査経過並びに結果を御報告申し上げます。 まず、審査経過でありますが、本特別委員会は9月28日に開会し、総務経済文教、民生建設公営企業の2分科会を設置して付託議案を両分科会で分担し、9月28日から10月5日までの間、それぞれの分科会を6回開催し、理事者に対し、審査に必要な資料の提出を求めながら、分担議案に対する質疑のみを行い、10月5日に両分科会委員長から、それぞれ質疑を終了した旨、またあわせて、総括質疑の申出があった旨の報告を受けた後、10月6日に総括質疑を行い、付託議案に対する全ての質疑を終了したことから、各会派1名による代表者会議において結論の取りまとめに当たるなど、その運営に努めてまいった次第であります。 両分科会の審査過程及び総括質疑における主な質疑項目につきましては、後日、印刷物として御配付させていただき、直ちに付託議案に対する本特別委員会としての結論を申し上げたいと思います。 すなわち、認定第1号、令和3年度旭川市一般会計決算の認定につきましては、日本共産党の石川委員から反対である旨の意見があり、起立採決の結果、起立多数をもって、原案どおり認定すべきものと決定し、認定第2号ないし認定第11号の以上10件につきましては、いずれも全会一致をもって、原案どおり認定すべきものと決定した次第であります。 以上、極めて概括ではありますが、本特別委員会の審査経過と結果の報告を終わらせていただきます。 何とぞ本特別委員会の決定どおり、議員各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。(降壇) ○議長(中川明雄) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御質疑ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 特に御発言はありませんか。(「議長」と言う者あり) 石川議員。 ◆石川厚子議員 日本共産党は、認定第1号、令和3年度旭川市一般会計決算の認定について、反対の立場で意見を申し述べます。 2021年度決算には、新型コロナウイルス感染症対策など市民の暮らしや福祉に直結するもの、地元経済を支えるものなど、大事な事業が多数含まれています。 一方、2021年度のICTパーク運営費については、予算審議の中で、NTT東日本から2021年度以降も、引き続き、企業版ふるさと納税などで応分の負担をもらえるという趣旨の答弁がありました。しかし、実際の事業執行に当たっては、担当部局から依頼をした経過がないこと、年度途中の9月に新市長が就任し、半年間、市政執行に携わった今津寛介市長も依頼した経過がないことが決算審査で判明しました。 市は、ICTパークに対して食べマルシェよりも多額の負担金を支出している状況にあり、自主財源や企業版ふるさと納税などを増やすことが重要課題と認識しながら、その執行を怠っていました。また、市が当初の想定どおり進めていくことは難しくなってきていると認識しておりますと答弁したとおり、今後の財政見通しも難しい状況です。 ICTパークは、財政見通しもなく、迷走していると言わざるを得ず、およそ決算認定できる前提に欠けていると言わねばなりません。 次に、永山取水施設について。 分科会質疑で、決算年度における日本製紙及びJR北海道の永山取水施設の使用料が合計で約9千万円を免除されていることが明らかとなりました。 公有財産の目的外使用に関しては、北海道電力であれ、市民であれ、徴収条例に従って負担してきているものです。取水施設の特定企業にだけ免除するのは、負担の公平性の観点から見ても、市の厳しい財政状況の面から見ても、容認することはできません。 次に、事務執行について述べます。 旭川市都市機能の誘導に係る固定資産税の不均一課税に関する条例に関して、決算年度において減免実績はありませんでした。しかし、実績のあるなしは、市民や企業が申請するか否かの結果です。申請があり、該当すれば、減免することになります。税の負担の公平性を大きく損なう条例を持ち続けること自体、問題であり、直ちに是正する必要があることを述べておきます。 会計年度任用職員制度導入後の給料水準については、経過措置を講じてもなお、制度導入前と比較して、決算年度、今年度と月額給料が下がり続けています。来年度につきましてもさらに引き下げる見込みでしたが、人事院勧告も踏まえて検討するとの答弁がありましたので、今後を見守りたいと思います。 以上、認定第1号、令和3年度旭川市一般会計決算の認定について、反対理由といたします。 ○議長(中川明雄) 他に御発言はありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 採決は、分割により行います。 まず、認定第1号、令和3年度旭川市一般会計決算の認定について、起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は、原案どおり認定であります。 お諮りいたします。 本案については、委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。(起立する者あり) ○議長(中川明雄) 起立多数であります。 よって、本案は、委員長報告のとおり決定いたしました。 次に、認定第2号ないし認定第11号の以上10件について採決いたします。 本案に対する委員長報告は、いずれも原案どおり認定であります。 お諮りいたします。 本案については、いずれも委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。(「異議なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、いずれも委員長報告のとおり決定いたしました。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) 日程第6、報告第3号「専決処分の報告について」を議題といたします。 これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御発言ありませんか。(「なし」の声あり)
    ○議長(中川明雄) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり承認することに御異議ありませんか。(「異議なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、原案どおり承認することに決定いたしました。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) 日程第7、報告第4号「専決処分の報告について」を議題といたします。 これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御発言ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御発言がなければ、以上で理事者からの報告を終わります。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) 日程第8、報告第5号「専決処分の報告について」を議題といたします。 これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御発言ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御発言がなければ、以上で理事者からの報告を終わります。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) 日程第9、報告第6号「専決処分の報告について」を議題といたします。 これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御発言ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御発言がなければ、以上で理事者からの報告を終わります。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) 日程第10、報告第7号「専決処分の報告について」を議題といたします。 これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御発言ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御発言がなければ、以上で理事者からの報告を終わります。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) 日程第11、報告第8号「専決処分の報告について」を議題といたします。 これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御発言ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御発言がなければ、以上で理事者からの報告を終わります。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) 日程第12、報告第9号「専決処分の報告について」を議題といたします。 これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御発言ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御発言がなければ、以上で理事者からの報告を終わります。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) 日程第13、報告第10号「専決処分の報告について」を議題といたします。 これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御発言ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御発言がなければ、以上で理事者からの報告を終わります。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) 日程第14、報告第11号「専決処分の報告について」を議題といたします。 これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御発言ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御発言がなければ、以上で理事者からの報告を終わります。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) 日程第17、議案第15号「議員の派遣について」を議題といたします。 本案につきましては、旭川市議会基本条例第12条の規定に基づく市民との意見交換の場として、市民と議会の意見交換会を実施するため、議員を派遣しようとするものであります。 ここで、お諮りいたします。 本案についての提出者の説明並びに質疑・討論は、議事進行上、この場合省略し、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。(「異議なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決定し、直ちに採決いたします。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり可決することに御異議ありませんか。(「異議なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、原案どおり可決することに決定いたしました。 ここで、お諮りいたします。 ただいま可決されました議員派遣の内容につきまして、今後変更を要するときは、その取扱いを議長に一任願いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。(「異議なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決定いたしました。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) 日程第18、議案第16号「旭川市教育委員会委員の任命について」を議題といたします。 本案について、提出者の説明を求めます。 今津市長。 ◎市長(今津寛介) 議案第16号、旭川市教育委員会委員の任命につきまして、提案理由を御説明申し上げます。 旭川市教育委員会委員滝山義之氏は、本年10月10日をもって任期満了となりますので、その後任として坂田葉子氏を新たに任命いたしたく、議会の同意を得ようとするものであります。 坂田葉子氏は、昭和58年3月、旭川医科大学医学部を卒業された後、国立療養所道北病院小児科医長を経て、現在は、医療法人社団丘のうえこどもクリニック院長をされる傍ら、一般社団法人旭川市医師会理事、北海道小児科医会道北地区理事として活躍されている方でございます。 坂田氏は、教育に関し、豊かな識見を有されており、かつ、人格も高潔な方であることから、本市の教育委員会委員として適任であると考えますので、何とぞ同氏の任命につきまして御賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(中川明雄) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御発言ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり同意することに御異議ありませんか。(「異議なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、原案どおり同意することに決定いたしました。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) 日程第19、議案第17号「旭川市公平委員会委員の選任について」を議題といたします。 本案について、提出者の説明を求めます。 今津市長。 ◎市長(今津寛介) 議案第17号、旭川市公平委員会委員の選任につきまして、提案理由を御説明申し上げます。 旭川市公平委員会委員米田和正氏は、本年10月10日をもって任期満了となりますので、同氏を再度選任いたしたく、議会の同意を得ようとするものであります。 米田和正氏は、昭和52年3月、立命館大学法学部を卒業された後、京都府職員を経て、昭和59年4月に弁護士登録され、旭川弁護士会に所属、同会会長を務められ、現在も弁護士をされる傍ら、北海道市公平委員会連絡協議会会長、全国公平委員会連合会副会長として活躍されている方でございます。 米田氏は、人事行政に関し、豊かな識見を有されており、かつ、人格も高潔な方であることから、本市の公平委員会委員として適任であると考えますので、何とぞ同氏の選任につきまして、御賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(中川明雄) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御発言ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり同意することに御異議ありませんか。(「異議なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、原案どおり同意することに決定いたしました。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) 日程第20、議案第18号「令和4年度旭川市一般会計補正予算について」を議題といたします。 本案について、提出者の説明を求めます。 熊谷総合政策部長。 ◎総合政策部長(熊谷好規) 議案第18号の令和4年度旭川市一般会計補正予算につきまして、提案理由を御説明申し上げます。 以下、補正予算書で御説明申し上げます。 今回の補正予算につきましては、1ページの第1表歳入歳出予算補正にお示しいたしておりますように、歳入歳出予算の総額にそれぞれ33億3千536万9千円を追加し、1千814億5千269万2千円にしようとするものでございます。 その内容といたしましては、2ページ下段の事項別明細書歳出にお示しいたしておりますように、3款 民生費の電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金支給費で、33億3千536万9千円を追加しようとするものでございます。 この財源につきましては、同じく2ページ上段の歳入にお示しいたしておりますように、17款 国庫支出金で同額を追加しようとするものでございます。 以上、よろしく御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(中川明雄) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御発言ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり可決することに御異議ありませんか。(「異議なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、原案どおり可決することに決定いたしました。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) 日程第21、議案第19号「旭川市教育委員会教育長の任命について」を議題といたします。 本案について、提出者の説明を求めます。 今津市長。 ◎市長(今津寛介) 議案第19号、旭川市教育委員会教育長の任命につきまして、提案理由を御説明申し上げます。 旭川市教育委員会教育長黒蕨真一氏は、本年9月24日をもちまして退職されたことから、その後任といたしまして、野﨑幸宏氏を新たに任命いたしたく、議会の同意を得ようとするものであります。 野﨑氏は、昭和62年3月、北海道大学を卒業された後、旭川市に奉職し、福祉保険部保険制度担当部長、福祉保険部長、学校教育部長などを歴任され、現在、総務部長の要職にある方でございます。 野﨑氏は、教育行政に関し、豊かな識見を有されており、かつ人格も高潔な方でありますことから、本市の教育長として適任であると存じますので、何とぞ御同意賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(中川明雄) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御発言ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり同意することに御異議ありませんか。(「異議なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、原案どおり同意することに決定いたしました。 ここで、ただいま教育委員会教育長に任命の同意を得ました野﨑幸宏氏から、御挨拶をいただくことにいたします。 ◎総務部長(野﨑幸宏) (登壇) ただいま教育委員会教育長の任命に皆様の御同意を賜りまして、誠にありがとうございます。 まず最初に、この場をお借りし、亡くなられた女子生徒に対しまして、心から哀悼の意を表しますとともに、御冥福をお祈り申し上げます。 また、御遺族の皆様に対しまして、多大なる御心痛と御負担をおかけしたということに深くおわびを申し上げたいと思います。 本市教育行政について、市民の皆様をはじめ、多くの方に御心配をおかけしているという中、それを担う重責に身の引き締まる思いであります。正直、非常に不安に思う部分も多いところであります。 旭川市いじめ防止等対策委員会の答申においては、様々な御指摘をいただいておりますので、それらを真摯に受け止めて、今後、二度と同様の事態が起こることのないように、体制を整備し、信頼回復に向けて全力で取り組んでまいりたいというふうに考えております。 その上で、将来の旭川を担っていく子どもたちのため、また、幅広い世代の皆さんが自ら学んで文化や芸術に触れていくということで、心豊かに暮らしていけるように力を尽くしていければというふうに思っております。 もとより、浅学非才の身であります。これまでも、議員の皆様、御指導、御支援をいただきまして、感謝を申し上げるとともに、支えてくれた多くの職員がいたということから、何とか職責を果たしてこられたかなというふうに思っております。 新たな職にありましても、職員と意思疎通を図りながら職務に当たってまいりたいと考えておりますし、議員の皆様におかれましても、一層の御指導、御鞭撻を賜りますよう心よりお願いを申し上げまして、簡単ではありますが、御挨拶とさせていただきます。 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)(降壇)──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) 日程第22、「請願・陳情議案の閉会中継続審査付託について」を議題といたします。 本案は、お手元に御配付申し上げております議事日程第22付表のとおり、総務、民生及び建設公営企業各常任委員会委員長並びに議会運営委員会委員長から、閉会中の継続審査に付されたいとの申出があります。 お諮りいたします。 本案については、いずれも各委員長の申出どおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。(「異議なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、いずれも各委員長の申出どおり、閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) 日程第23、意見書案第1号「シルバー人材センターの会員への配分金についてインボイス制度の適用除外とする等の措置を講ずることを求める意見書について」を議題といたします。 本案について、提出者の説明を求めます。 経済文教常任委員会 委員長 17番 品田議員。 ◆品田ときえ議員 (登壇) 意見書案第1号、シルバー人材センターの会員への配分金についてインボイス制度の適用除外とする等の措置を講ずることを求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。 提出者は、経済文教常任委員会委員長  品 田 ときえ であります。  シルバー人材センターの会員への配分金についてインボイス制度の適用除外とする等の措  置を講ずることを求める意見書 シルバー人材センター(以下「センター」という。)は、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律に基づき設立された公的団体であり、地域の日常生活に密着した就業機会を提供することなどにより、高齢者の社会参加を促進し、高齢者の生きがいの充実、健康の保持増進、ひいては地域活性化、生活の支え、医療費や介護費用の削減などに貢献している。 令和5年(2023年)10月に、消費税においてインボイス制度(適格請求書等保存方式)が導入される予定となっているが、同制度が導入されると、免税事業者であるセンターの会員はインボイスを発行することができないことから、センターは仕入税額控除ができなくなり、新たに預かり消費税分を納税する必要が生じる。 しかし、公益法人であるセンターの運営は収支相償が原則であり、新たな税負担の財源はない。 人生100年時代を迎え、国を挙げて生涯現役社会の実現が求められる中、報酬よりも社会参加・健康保持に重きを置いた「生きがい就業」をしているセンターの会員や、低年金でセンターからの収入が生活の支えになっている会員に対して、形式的に個人事業者であることをもってインボイス制度をそのまま適用することは、地域社会に貢献しようと努力している高齢者のやる気、生きがいをそぎ、ひいては地域社会の活力低下をもたらすものと懸念される。また、センターにとっては、新たな税負担は正に運営上の死活問題である。 消費税制度においては、小規模事業者への配慮として、年間課税売上高が1,000万円以下の事業者は消費税の納税義務が免除されていることを踏まえ、少額の収入しかないセンターの会員の手取り額が更に減少することなく、センターにおいて、安定的な事業運営が可能となるための措置として、「インボイスによらずに一定の事項を記載した帳簿のみの保存で仕入税額控除が認められる」等の取扱いを講ずる必要がある。 よって、国においては、センターの会員への配分金については、インボイス制度の適用除外とする等の措置を講ずるよう要望する。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上の内容につきまして、議員各位の御賛同をお願い申し上げ、提案説明といたします。(降壇) ○議長(中川明雄) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御発言ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり可決することに御異議ありませんか。(「異議なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、原案どおり可決することに決定いたしました。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) 日程第24、意見書案第2号「北海道教育委員会の『これからの高校づくりに関する指針』を抜本的に見直しすべての子どもにゆたかな学びを保障する高校教育を求める意見書について」を議題といたします。 本案について、提出者の説明を求めます。 横山議員。 ◆横山啓一議員 (登壇) 意見書案第2号、北海道教育委員会の「これからの高校づくりに関する指針」を抜本的に見直しすべての子どもにゆたかな学びを保障する高校教育を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。 提出者は、旭川市議会議員 以下、敬称を略させていただきますが、  横  山  啓  一     のむらパターソン和孝     江  川  あ  や    塩  尻  英  明     髙  橋  紀  博     高  木  ひろたか    品  田  と き え     松  田  ひ ろ し     高  見  一  典    白  鳥  秀  樹 以上、10名であります。  北海道教育委員会の「これからの高校づくりに関する指針」を抜本的に見直しすべての子  どもにゆたかな学びを保障する高校教育を求める意見書 北海道教育委員会は、中学卒業者数減などを理由に、高等学校の募集停止や再編、統合を行う公立高等学校配置計画を進めている。また、「これからの高校づくりに関する指針」においても、依然として望ましい学級規模を4~8学級とし、再編整備を進めるとしており、地域の要望や実態をまったく踏まえたものとなっていない。こうしたことから、道内では公立高校の統廃合が進み、公立高校のない市町村も増加している。2022年2月にまとめられた「これからの高校づくりに関する指針」検証結果報告書では、一定の学校規模の確保に向けた再編は主に同一市町村内で実施してきたが、市町村を越えた通学可能圏内での再編も検討と今後の方向性が示されており、ますます統廃合が進むことが懸念される。 配置計画によって地元の高校を奪われた子どもたちは、遠距離通学や下宿生活等を余儀なくされ、精神的、身体的な負担が増大するとともに、保護者の経済的負担も大きくなっている。子どもの進学を機に地元を離れる家庭もあり、過疎化が進み、経済や産業、文化などに影響を及ぼすなど結果的に地域の活力を削ぐこととなっている。 そこで、多くの市町村では、こうした課題を克服するため、通学費や制服代、教科書代の補助や、やむを得ず市町村立移管とするなど、地域の高校存続に向け独自で努力している。しかし、本来これらの努力は設置者である北海道教育委員会が行うべきであり、各自治体に責任を負わせている実態は、後期中等教育をすべての子どもたちに等しく保障すべきである教育行政としての責任を放棄していると言わざるを得ない。このままでは、都市部への一極集中や地方の切り捨てなどにより地域間格差が増大することで、北海道地域全体の衰退につながることは明らかである。 北海道教育委員会は、広大な北海道の実情にそぐわない指針を抜本的に見直し、中学卒業者数の減少期だからこそ、少人数でも運営できる学校形態を確立する、学級定数の改善を行うなど、地域の高校存続を基本に、希望するすべての子どもにゆたかな後期中等教育を保障していくべきである。そのためには、地域の意見・要望を十分反映させ、地域の経済、産業、文化の活性化を展望した新たな高校配置計画、高校教育制度を創り出していくことが必要である。 よって、北海道においては、次の事項を実現するよう要望する。1 北海道教育委員会の「これからの高校づくりに関する指針」は、教育や文化だけではなく、経済や産業なども含めた地域の衰退につながることから、抜本的に見直すこと。2 すべての道内公立高校の学級定員を30人以下に引き下げること。3 教育の機会均等と子どもの学習権を保障するため、遠距離通学費等補助制度の5年間の年限を撤廃するとともに、以前より高校が存在しない町村から高校へ通学する子どもたちも制度の対象とすること。4 障がいの有無にかかわらず、希望するすべての子どもが地元の高校で学ぶことができる後期中等教育を保障するため、「地域合同総合高校」の設置など、ゆたかな高等教育を実現するため検討を進めること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上の内容につきまして、議員各位の御賛同をお願い申し上げ、提案説明といたします。(降壇) ○議長(中川明雄) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御発言ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 採決は、起立により行います。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。(起立する者あり) ○議長(中川明雄) 起立多数であります。 よって、本案は、原案どおり可決することに決定いたしました。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) 日程第25、意見書案第3号「防衛費を対GDP比2パーセント以上とする増額計画の見直しを求める意見書について」を議題といたします。 本案について、提出者の説明を求めます。 石川議員。 ◆石川厚子議員 (登壇) 意見書案第3号、防衛費を対GDP比2パーセント以上とする増額計画の見直しを求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。 提出者は、旭川市議会議員  ま じ ま  隆  英     石  川  厚  子     小  松  あ き ら  能 登 谷     繁 以上、4名であります。防衛費を対GDP比2パーセント以上とする増額計画の見直しを求める意見書 日本の防衛費は毎年増え続けており、2021年度は約6兆円が支出されているが、対GDP比2パーセント以上になれば11兆円超となり、アメリカ、中国に次ぐ世界第3位の軍事大国になる。政府が計画どおり増額し、敵基地攻撃能力等を備えれば、近隣諸国との軍事的緊張を高めることにつながることは明らかである。あわせて、防衛費を対GDP比2パーセント以上とするためは、5兆円以上の大幅増額が必要となるが、そのための財源について政府から国民への説明は全く行われていない。赤字国債の発行、消費税の増税、あるいは社会保障予算の大幅な削減などが考えられる。 日本経済は、コロナ禍に加え、アベノミクスの失政による円安、ロシアによるウクライナ侵略などの影響で、異常な物価高の危機に直面している。しかも、賃金も年金も下がり続け、10月から高齢者の医療費の自己負担額が2倍になるなど、家計はますます困窮を深めている。今、政府が急いで行うべきことは、国民の命と暮らしを守る政策であり、国の防衛は、軍事力ではなく憲法9条を生かした外交努力を積み重ねるべきである。 よって、政府においては、防衛費を対GDP比2パーセント以上とする増額計画を見直すことを求める。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上の内容につきまして、議員各位の御賛同をお願い申し上げ、提案説明といたします。(降壇) ○議長(中川明雄) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御発言ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 採決は、起立により行います。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。(起立する者あり) ○議長(中川明雄) 起立多数であります。 よって、本案は、原案どおり可決することに決定いたしました。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) 日程第26、意見書案第4号「『難民』認定の運用の見直しを求める意見書について」を議題といたします。 本案について、提出者の説明を求めます。 まじま議員。 ◆まじま隆英議員 (登壇) 意見書案第4号、「難民」認定の運用の見直しを求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。 提出者は、旭川市議会議員 敬称は略しますが、  ま じ ま  隆  英     石  川  厚  子     小  松  あ き ら  能 登 谷     繁 以上、4名であります。「難民」認定の運用の見直しを求める意見書 政府が、ロシアの侵略から日本に逃れたウクライナ避難民への生活費や医療費の支援を決め、地方自治体による支援も広がりを見せている。 難民条約では、「人種、宗教、国籍、特定の社会的集団の構成員、政治的意見」の5つの理由で迫害されるおそれのある人が「難民」と定義されている。国連難民高等弁務官駐日事務所が2015年に発表した「難民認定基準ハンドブック」では「疑わしきは申請者の利益に」との原則が適用されており、難民認定においては人道支援の立場から定義を拡大解釈することで、先進国のうちドイツでは申請者の87パーセント以上、イギリスでは91パーセント以上が難民として認定されるまでに至っている。 よって、政府においては、難民支援で人道的な役割を積極的に果たすため、ウクライナ避難民を含めた「難民」認定における解釈や運用を見直し、戦争や紛争から逃れた避難民を広く「難民」として支援することを求める。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上の内容につきまして、議員各位の御賛同をお願い申し上げ、提案説明といたします。(降壇) ○議長(中川明雄) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御発言ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 採決は、起立により行います。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。(起立する者あり) ○議長(中川明雄) 起立多数であります。 よって、本案は、原案どおり可決することに決定いたしました。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) 日程第27、意見書案第5号「社会資本整備等に関する意見書について」を議題といたします。 本案について、提出者の説明を求めます。 塩尻議員。 ◆塩尻英明議員 (登壇) 意見書案第5号、社会資本整備等に関する意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。 提案者は、旭川市議会議員 敬称は略しますが、  のむらパターソン和孝     江  川  あ  や     塩  尻  英  明  髙  橋  紀  博     高  木  ひろたか     品  田  と き え  松  田  ひ ろ し     高  見  一  典     白  鳥  秀  樹   以上、9名であります。社会資本整備等に関する意見書 本市は、美しい自然や豊富で新鮮な食など多様な魅力を有しており、我が国の食料供給を担うとともに、先人たちが築いてきた歴史、文化や気候風土など本市ならではの独自性や優位性をいかしながら、将来にわたって持続可能な活力あるまちづくりを進めている。 こうした中、社会資本整備を取り巻く環境は、激甚化・頻発化する自然災害への対応のほか、今後一斉に更新期を迎える橋りょうなどの公共施設の老朽化など、様々な課題を抱えている。 今後は、本市が持つ食や観光に関連する潜在能力が最大限発揮されるよう、平常時・災害時を問わない本市を支える基盤の確立に向け、防災・減災、国土強靱化に資する社会資本の整備を図ることが必要である。 しかし、地方財政は依然として厳しい状況にあることから、国と地方の適切な役割分担の下、社会資本の整備、管理に必要な予算を安定的かつ継続的に確保することが重要である。 よって、国においては、次の事項について特段の措置を講ずるよう強く要望する。1 国土強靱化に資する社会資本の整備、管理が長期安定的に進められるよう、公共事業関係予算の所要額を確保するとともに、地域の実態に鑑み予算を重点配分すること。2 「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」を計画的に進めるために必要な予算・財源を確保するとともに、継続的、安定的に国土強靱化の取組を進めることが重要であることから、5か年加速化対策後も、予算・財源を通常予算とは別枠で確保し継続的に取り組むこと。3 橋りょう、舗装など道路施設の老朽化対策を推進するため、点検、診断、補修等のメンテナンスサイクルを確立し、予防保全を含む戦略的な維持管理・更新事業を行うための技術的支援の拡充を図ること。4 地域の安全な暮らしや経済活動を支える基盤づくりのため、通学路の交通安全対策などの道路整備や除排雪を含む維持管理の充実が図られるよう、必要な予算を確保すること。5 維持管理に活用可能な交付金制度を創設するとともに、都市公園など公共施設の長寿命化について、全ての管理施設の点検や診断、補修、更新が交付対象となるよう採択要件を緩和するなど、地方負担の軽減を図ること。6 冬期における円滑な交通確保のため、除排雪に必要な予算を確保するとともに、老朽化が進行している除雪機械等の計画的な更新、増強が可能となるよう財政支援を強化すること。7 堤防整備等の対策をより一層加速させるため、粘り強い堤防の整備に関する交付金制度の拡充や準用河川改修の事業要件緩和、小規模河川改修に対応した財政、技術支援制度の創設など、流域治水の取組に必要な財政支援を更に強化すること。8 災害発生時の迅速かつ円滑な復旧等のため、北海道開発局及び開発建設部の人員体制の充実、強化を図ること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上の内容につきまして、議員各位の御賛同をお願い申し上げ、提案説明といたします。(降壇) ○議長(中川明雄) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御発言ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり可決することに御異議ありませんか。(「異議なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、原案どおり可決することに決定いたしました。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) 日程第28、意見書案第6号「森林・林業・木材産業によるグリーン成長に向けた施策の充実強化を求める意見書について」を議題といたします。 本案について、提出者の説明を求めます。 髙橋紀博議員。 ◆髙橋紀博議員 (登壇) 意見書案第6号、森林・林業・木材産業によるグリーン成長に向けた施策の充実強化を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。 提出者は、旭川市議会議員 以下、敬称を略させていただきます。  のむらパターソン和孝     江  川  あ  や     塩  尻  英  明    髙  橋  紀  博     高  木  ひろたか     中  野  ひろゆき    品  田  と き え     松  田  ひ ろ し     高  花  え い こ  も ん ま  節  子     高  見  一  典     白  鳥  秀  樹  中  村  のりゆき     室  井  安  雄 以上、14名であります。森林・林業・木材産業によるグリーン成長に向けた施策の充実強化を求める意見書 北海道の森林は全国の森林面積の約4分の1を占め、国土保全、地球温暖化防止、林産物の供給等の多面的機能の発揮が期待されており、これらの機能を十分に発揮させるためには、森林資源の循環利用を進める必要がある。 全国一の森林資源を有する北海道が、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロとする国の目標の達成に向けて、伐採後の着実な植林による森林の若返りや長期間炭素を固定する木材利用の促進、化石燃料の代替となる木質バイオマスのエネルギー利用の促進などの森林吸収源対策を積極的に推進する責務を担うことが必要である。 本市においては、森林の公益的機能の維持増進と森林資源の循環利用の実現に向け、森林整備事業や治山事業など国の事業を活用し、植林・間伐や路網の整備、山地災害の防止、林業事業体の育成など、様々な取組を進めてきたところである。 北海道の森林を将来の世代に引き継いでいくため、活力ある森林づくりや防災・減災対策を更に進め、森林・林業・木材産業によるグリーン成長が実現できるよう、施策の充実強化を図ることが必要である。 よって、国においては、次の措置を講ずるよう強く要望する。1 森林の多面的機能を持続的に発揮し、ゼロカーボン北海道の実現に貢献するため、適切な間伐と伐採後の着実な植林の推進に必要な森林整備事業予算や、防災・減災対策の推進に必要な治山事業予算を十分に確保すること。2 森林資源の循環利用を一層促進するため、ICT等の活用によるスマート林業の推進、木材生産・流通体制の強化、建築物の木造・木質化、木質バイオマスのエネルギー利用の促進などによる道産木材の需要拡大、森林づくりを担う人材の育成・確保などに必要な支援を充実強化すること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上の内容につきまして、議員各位の御賛同をお願い申し上げ、提案説明といたします。(降壇) ○議長(中川明雄) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御発言ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり可決することに御異議ありませんか。(「異議なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、原案どおり可決することに決定いたしました。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) 日程第29、意見書案第7号「地方の農地の保全と活用のための支援拡充を求める意見書について」を議題といたします。 本案について、提出者の説明を求めます。 もんま議員。 ◆もんま節子議員 (登壇) 意見書案第7号、地方の農地の保全と活用のための支援拡充を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。 提出者は、旭川市議会議員 敬称を省略させていただきます。  中  野  ひろゆき     高  花  え い こ     も ん ま  節  子  中  村  のりゆき     室  井  安  雄 以上、5名であります地方の農地の保全と活用のための支援拡充を求める意見書 1960年には約600万ヘクタールあった日本の農地は、宅地等への転用や荒廃農地の発生等により、現在、約440万ヘクタールと大幅に減少した。農業の現場では、従事者の高齢化や担い手不足などの課題から、農地の減少は止められない状況である。耕作が放棄された農地は数年で抜根や整地が必要な荒廃農地となり、やがて森林の様相を呈するなど、農地としての復元が困難になる。そして今、この再生利用が困難な荒廃農地は約20万ヘクタールとなっている。 近年の、世界的な規模での感染症のまん延、異常気象による作物の凶作、さらに不安定な国際情勢等も踏まえ、不測の事態に備えた食料安全保障を見据えて、荒廃農地の発生防止と解消を図ることは重要な課題である。この課題解決に向けて、農村部では農地中間管理機構による農地の集積・集約や、民間企業等の農業参入等を積極的に進めようとしているが、その担い手の確保が困難な状況となっている。実際に、我が国の農家人口は、1990年からの10年間で2割以上減少しており、地域類型別では都市的地域の減少割合が大きい。 一方で都市部の農地は、2017年の生産緑地法の改正を受けて、民間企業等への農地の貸借により担い手が確保され、生産緑地の約9割が特定生産緑地へ移行するなど、市民農園の整備等による農地の保全が積極的に進められている状況である。 よって、政府においては、次の措置を講ずるよう強く求める。1 農用地区域の農業用施設用地への転用特例に、農家レストランや農業用施設等のほか、新たに地方自治体と民間企業等の連携の下での半農半Xの人材確保を促すサテライトオフィスや宿泊施設等の整備も加えるとともに、地方の農地における日帰り型市民農園や滞在型市民農園の整備促進を図ること。2 総務省と厚生労働省において別個に実施しているテレワークに関する個別相談事業を統合し、ワンストップの支援窓口を設置するとともに、各地域での農地の貸付けを促す情報を提供するなど、国と地方自治体と民間企業等の連携によるテレワークと農業の融合政策を積極的に推進すること。3 荒廃農地にコスモスやひまわりを植える等、農地の保全を支援することによる景観形成活動に利用できる多面的機能支払交付金について、予算の拡充を図ること。また、荒廃農地にレンゲを植える等により農地の保全を支援する多面的機能支払交付金の最適土地利用対策についても、同様の措置を講ずること。4 人口急減に直面している地域において、地域産業の担い手を確保するための「特定地域づくり事業推進交付金」を地方自治体と農業者及び民間企業等の連携の下で活用することや、荒廃農地を民間企業等が活用し燃料用植物の栽培等を推進した耕作放棄地再生利用緊急対策交付金について制度を再整備することを検討すること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上の内容につきまして、議員各位の御賛同をお願い申し上げ、提案説明といたします。(降壇) ○議長(中川明雄) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御発言ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり可決することに御異議ありませんか。(「異議なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、原案どおり可決することに決定いたしました。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) 日程第30、意見書案第8号「女性デジタル人材育成を強力に推進するための支援を求める意見書について」を議題といたします。 本案について、提出者の説明を求めます。 高花議員。 ◆高花えいこ議員 (登壇) 意見書案第8号、女性デジタル人材育成を強力に推進するための支援を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。 提出者は、旭川市議会議員 敬称は略します。  中  野  ひろゆき     高  花  え い こ     も ん ま  節  子  中  村  のりゆき     室  井  安  雄 以上、5名であります。女性デジタル人材育成を強力に推進するための支援を求める意見書 女性デジタル人材育成については、女性の経済的自立に向けて、また、女性人材の成長産業への円滑な移動支援を図る観点からも極めて重要である。そこで政府は、本年4月26日に「女性デジタル人材育成プラン」を取りまとめ、就労に直結するデジタルスキルの習得と、柔軟な働き方を促す就労環境の整備の両面から支援し、女性のデジタル人材育成の加速化を目指すこととした。 我が国の国際競争力を高め、生産性を向上させる上でも、本プランの着実な遂行と実現が日本の発展において不可欠であり、また、デジタル化が進むことで、大都市一極集中による人口の過度の偏在が緩和され、感染症等のリスクの低減も図ることができるとして、大きな期待が寄せられているところである。 よって、政府においては、地方における女性デジタル人材育成を強力に推進するため、次の事項を実施するよう強く求める。1 現時点では取組事例が全国的に極めて少ないことから、本プランの実施、遂行において、自治体規模に合わせた取り組みやすい参考事例を積極的に発信すること。2 テレワークによるデジタル分野の就労は離れた地域でも可能であることから、テレワーク可能な企業のあっせん、紹介については全国規模で行うことができるよう、プラットフォームを形成すること。3 全国どこに住んでいても、また、育児や介護など時間的な制約があっても、デジタルスキルを習得してテレワークを活用しながら就労ができ、サポートを受けながらOJT等による実践的な経験を積むことができる機会を提供すること。4 テレワークの定着、促進に向けての全国的な導入支援体制をいち早く整備すること。5 本プランの着実な遂行のための十分な予算を確保すること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上の内容につきまして、議員各位の御賛同をお願い申し上げ、提案説明といたします。(降壇) ○議長(中川明雄) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御発言ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり可決することに御異議ありませんか。(「異議なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、原案どおり可決することに決定いたしました。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) ここで、お諮りいたします。 この際、日程の一部を変更し、日程第31から日程第33までの議案第20号ないし議案第22号の以上3件を一括して議題といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。(「異議なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決定し、日程第31から日程第33までの議案第20号ないし議案第22号の「令和4年度旭川市一般会計補正予算について」「旭川市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」「旭川市いじめ防止等連絡協議会等条例の一部を改正する条例の制定について」の以上3件を一括して議題といたします。 本案について、議案番号の順序に従い、順次、提出者の説明を求めます。 熊谷総合政策部長。 ◎総合政策部長(熊谷好規) 議案第20号の令和4年度旭川市一般会計補正予算につきまして、提案理由を御説明申し上げます。 以下、補正予算書で御説明申し上げます。 今回の補正予算につきましては、1ページの第1表歳入歳出予算補正にお示しいたしておりますように、歳入歳出予算の総額にそれぞれ854万1千円を追加し、1千814億6千123万3千円にしようとするものでございます。 その内容といたしましては、2ページ下段の事項別明細書歳出にお示しいたしておりますように、3款 民生費のいじめ問題再調査費で854万1千円を追加しようとするものでございます。 この財源につきましては、同じく2ページ上段の歳入にお示しいたしておりますように、22款 繰越金で同額を追加しようとするものでございます。 以上、よろしく御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(中川明雄) 浅田子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) 議案第21号及び議案第22号につきまして、提案理由を御説明申し上げます。 議案第21号、旭川市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでございます。 旭川市いじめ問題再調査委員会の委員の報酬について、経験により培われた高度な専門性及び調査内容の重要性を踏まえ、また、他都市における同委員会委員の報酬規定額との権衡に鑑み、その額を引き上げようとするものでございます。 次に、議案第22号、旭川市いじめ防止等連絡協議会等条例の一部を改正する条例の制定についてでございます。 いじめ重大事態に係るいじめ防止対策推進法第30条第2項に基づく調査を行うに当たり、特別の事項について調査審議させるため必要があるときは、再調査委員会に新たに特別委員を置くことができるようにするものでございます。 いずれも、施行日につきましては公布の日からとしております。 以上、よろしく御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(中川明雄) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありますので、順次、発言を許します。 安田議員。(安田議員、質疑質問席に着席) ◆安田佳正議員 今、御説明がありましたけれども、補正予算の概要、そして内訳についてお答え願います。 ○議長(中川明雄) 浅田子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) いじめ問題再調査費についてでございます。 このたびのいじめ重大事態に係る再調査を実施するに当たり、委員の報酬等として854万1千円を補正しようとするものでございます。 積算の内訳としましては、委員5名のほか、特別委員4名の配置を想定し、11月から令和5年3月までの5か月間、月3回程度のペースで会議を開催するほか、関係者聞き取りなどを行うに当たり、要する報酬として478万5千円のほか、委員は市外、道外からの選任を想定し、その旅費として297万6千円、高速道路利用料などに係る使用料及び賃借料として38万円、その他消耗印刷費や通信運搬費、備品購入費として40万円で、合計854万1千円を計上させていただいたところでございます。 財源は、全額、一般財源となっております。 ○議長(中川明雄) 安田議員。 ◆安田佳正議員 いじめの重大事態に係る調査に関わって、いじめ防止対策推進法第30条で市長による再調査が規定されておりますが、誰が、いつ、再調査の判断をしたのか、お答え願います。 ○議長(中川明雄) 今津市長。 ◎市長(今津寛介) 9月12日に、旭川市教育委員会から調査報告書、遺族弁護団から所見書の提出を受けましたが、この調査報告書と所見書を自分自身でしっかりと読み込み、精査し、あわせて、旭川市いじめ問題再調査委員会の庶務を担う子育て支援部にもそれぞれの論点の整理を指示し、それらを踏まえて両副市長とも協議の上、私が9月15日に再調査について判断したものでございます。 ○議長(中川明雄) 安田議員。 ◆安田佳正議員 平成29年3月に策定されました文部科学省のいじめの重大事態の調査に関するガイドラインにおいて、地方公共団体の長などによる再調査について記されており、その中では、「調査等により、調査時には知り得なかった新しい重要な事実が判明した場合」「事前に被害児童生徒・保護者と確認した調査事項について、十分な調査が尽くされていない場合」「教育委員会及び学校の対応について十分な調査が尽くされていない場合」「調査委員の人選の公平性・中立性について疑義がある場合」などについて再調査を検討するとありますが、いずれに該当したのか、お答え願います。
    ○議長(中川明雄) 子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) 再調査実施を判断するに当たりましては、いじめの重大事態の調査に関するガイドラインにおける「事前に被害児童生徒・保護者と確認した調査事項について、十分な調査が尽くされていない場合」に該当するとしたところでございます。 ○議長(中川明雄) 安田議員。 ◆安田佳正議員 今、事前に被害児童生徒・保護者と確認した調査事項について、十分な調査が尽くされていない場合に該当するとありましたが、具体的にどの部分について調査が尽くされていないのか、お答え願います。 ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) 改めて検証が必要と考えた点は、大きく2点ございます。 1点目は、いじめの定義の解釈で、この点については調査報告書と御遺族との見解が大きく異なっており、また、このことはいじめの認定にもつながりますので、改めて調査、検証が必要と考えたところです。 2点目は、いじめと自死との因果関係で、今回の調査報告書ではこの点は不明とされておりますので、再検証すべきと考えたところであります。 ○議長(中川明雄) 安田議員。 ◆安田佳正議員 次に、新たな第三者委員会に調査を諮問することになると思いますけど、諮問事項についてお示しください。 ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) 再調査の諮問事項については、文部科学省のいじめの重大事態の調査に関するガイドラインに基づき、被害者側に対して事前に説明しながら決めていくことになりますが、再調査を判断するまでの検証の過程を踏まえ、次の3点を諮問していくことを検討いたしております。 まず、1点目といたしまして、いじめの事実関係の再検証を行い、その上で、2点目といたしまして、認定されたいじめと死亡との関連性の再検証、そして、3点目として、再検証を踏まえての学校、市教委の対応検証や再発防止策の評価を諮問していくことを考えております。 ○議長(中川明雄) 安田議員。 ◆安田佳正議員 今回の事案においては、学校関係者の不適切発言についても大きく報じられておりますけれども、教育委員会の調査では、そこのところの真偽が、全く触れられておりませんでした。このことについても明らかにする必要があると考えておりますが、いかがでしょうか。 ○議長(中川明雄) 中村副市長。 ◎副市長(中村寧) 今回の事案に関しまして、様々な報道がなされておりますが、さきの旭川市いじめ防止等対策委員会の調査においては、あくまでも調査対象とすべき事実について、公平、中立の立場から適切にされたものと認識しております。 今回実施しようとする再調査は、いじめ防止対策推進法第30条第2項、第28条第1項の規定による調査の結果について調査を行うことができるという規定に基づき行うものであり、再調査委員会では、その趣旨を踏まえ、調査対象とすべき事項も判断していくことになりますが、いじめの解釈と学校の対応を検証する中で、新たに触れられることはあり得るものと考えております。 ○議長(中川明雄) 安田議員。 ◆安田佳正議員 次に、委員の選任については、文部科学省のガイドラインによると、教育委員会の調査と同様に、当該いじめ事案の関係者と直接の人間関係または特別の利害関係を有しない第三者について、職能団体などからの推薦などにより参加を図るよう努めるとされておりますが、このことに関してお考えをお聞かせください。 ○議長(中川明雄) 子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) 委員の選任に当たりましては、再調査で諮問を予定する調査内容はさきの調査よりも絞られることや、新たな別の専門性を考えますと、対象がより限定的になりますが、こうした専門家の人数が限定的であるという地域の実情や、地域の職能団体等への依頼はさきの対策委員会で実施済みであることから、公平性、中立性をしっかりと確保するためにも、地域にこだわらず、調査の特性や内容に応じ、教育に関する学識者のほか、いじめ問題に精通した弁護士、児童心理などに精通した精神科医、心理士などの専門性に加え、いじめの重大事態に関する調査の経験なども考慮した選任が必要になると考えております。 ○議長(中川明雄) 安田議員。 ◆安田佳正議員 現段階で、委員としてどのような専門性を持った方がふさわしいと考えているのか、また、候補者のピックアップはできているのか、お答えください。 ○議長(中川明雄) 子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) 再調査では、さきの対策委員会から示された調査結果について調査するものでございますことから、より絞られた事項に対し、高度な知見を有する方々による効率的な運営体制となることが望ましいと考えております。 本件再調査の対象を考慮して想定している委員構成といたしましては、教育分野の学識者、精神科医や心理士、弁護士などであります。また、特に専門的な知見からの検証を要する事項について、委員が臨時的に意見を伺う別の専門家がいることが望ましい場面では、その都度、臨時的に専門家を置くことを想定しております。 現時点では、専門分野と人選に係る検討をしているところであり、具体的な候補者の選出につきましては、本件補正予算等の御議決をいただいてからということになります。 ○議長(中川明雄) 安田議員。 ◆安田佳正議員 調査の開始時期、それから、中間報告などの予定、調査結果の答申などのスケジュールについて何かお考えがあれば、お答えください。 ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) 再調査の開始時期につきましては、可能な限り早期に再調査委員会を設置することが望ましいと認識いたしておりますことから、今回提案させていただいた補正予算等の承認をいただけましたら、速やかに委員の選任手続を進め、11月中に再調査委員会の立ち上げと諮問を行いたいと考えております。 中間報告の有無も含め、答申までのスケジュールなどは再調査委員会から示されることになりますので、私から申し上げるものではありませんが、委員会で調査方針等が決まった時点で、速やかに調査のスケジュールをお示しいただくよう求める考えでございます。 ○議長(中川明雄) 安田議員。 ◆安田佳正議員 先ほどの話を聞いて、委員報酬について、1万6千500円ということですけれども、現在より4千500円増額されておりますが、その積算根拠についてお示しください。 ○議長(中川明雄) 子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) 再調査委員会の委員におきましては、その要件として、極めて高度な専門性を求めることや、委員会の特性上、社会的な関心が集まりやすく、負担が非常に大きいことなどから、適正な報酬額への引上げを検討したところでございます。 1万6千500円の積算根拠といたしましては、日本弁護士連合会で発出しておりますいじめの重大事態の調査に係る第三者委員会委員等の推薦依頼ガイドラインにおきまして、参考額として、弁護士会の有料法律相談の場合の30分当たり税抜きで5千円が挙げられておりまして、また、他都市における再調査委員会委員の報酬規定額も参考とし、1回の会議を1時間30分とした場合、この額を用いて算出しますと、税込みで1万6千500円ということで、これを用いたものでございます。 ○議長(中川明雄) 安田議員。 ◆安田佳正議員 教育委員会の調査では、第三者委員会と被害者側とのコミュニケーションに問題があったとも言われておりますが、市長の設置する第三者委員会において、その点についてどのように改善を図る予定なのか、お答え願います。 ○議長(中川明雄) 副市長。 ◎副市長(中村寧) 文部科学省のいじめの重大事態の調査に関するガイドラインでは、調査に当たっての留意事項として、被害児童生徒・保護者に寄り添いながら対応することを第一とし、信頼関係を構築することとされており、再調査に当たっては、調査実施の前段階から御遺族側にもこの調査の目的と人選の考え方などを説明するとともに、再調査委員会にも、御遺族の心情に十分配慮し、進捗状況について節目、節目で報告するなど、公平性、中立性の確保に十分に留意しながら、御遺族との信頼関係の構築に努めるよう求めてまいります。 ○議長(中川明雄) 安田議員。 ◆安田佳正議員 調査に関してなんですけど、調査の進捗状況が見えなかったという意見も各方面から上がっておりますけれども、調査に関する市民への情報提供などについてはどのようにお考えなのでしょうか。 ○議長(中川明雄) 副市長。 ◎副市長(中村寧) 今回の事案は、社会的にも大きな影響を与え、旭川市民はもちろん、全国的にも注視されており、これまでの対策委員会の調査に対しても、多くの関心が寄せられていると認識しております。 再調査委員会で調査方針が決まった時点で、速やかに調査のスケジュールをお示しいただき、進行状況についても必要に応じて説明されるなど、より丁寧に進めていただくことを求めてまいります。 ○議長(中川明雄) 安田議員。 ◆安田佳正議員 質問としては最後になりますけれども、再調査に対する市長の決意はどのようなものか、お聞かせ願います。 ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) 私は、市長就任以来、今回の事案についての徹底した真相解明を求めてまいりました。 今回、対策委員会から調査報告書が示されました。この報告書は、委員の皆様が、それぞれ御自身のお仕事とは別に、昼夜を問わず、膨大な資料の読み込みや関係者への聞き取り、45回にもわたる会議開催など、大変な御苦労をされながら真剣に取り組んでいただいたものであり、心から敬意と感謝を申し上げたいと思います。 また、調査結果については、法に基づく重たいものであり、一つの結果としてしっかりと受け止め、尊重してまいりたいと考えております。 しかしながら、私自身もいじめの定義の解釈やいじめと自死との因果関係について再検証すべきと考えたことから、再調査の実施を判断したところでございます。 また、同時に、二度とこのような悲しく痛ましい事態を起こさないという強い思いを基に、現在、そして未来の旭川市の子どもたちをしっかりと守り抜いていく決意であり、適切ないじめ再発防止策を策定することが必要不可欠であると考えております。 ○議長(中川明雄) 安田議員。 ◆安田佳正議員 最後に、一言、一議員として私の思いを述べて、質疑を終わりたいと思います。 言うまでもなく、執行機関の長である市長も、我々議決機関である議会の議員も、市民の直接選挙で選ばれ、二元代表制の下、市民の日々の暮らしの向上のために活動しています。議会と執行部が十分に議論し、旭川市という自治体の施策の方向性を決めていく、それが議会制民主主義です。 ですが、今回のような全国的に注目を集める案件について、黒塗りで詳細が分からない報告書を議会に提出し、議会としては十分な内容が把握できない中、新たな第三者委員会に関する議案を閉会日が迫っているこの時期に提出し、早急に議決してほしいという執行部の姿勢は、あまりにも議会を軽視した態度に見えてしまうのは私だけでしょうか。 重要案件であればあるほど、議案提出から十分な調査期間を得て、議員それぞれが調査をし、議会審議等を経て、会派として結論を導くための議論をし、本会議採決に臨むプロセスがより重要であると思います。 執行部においては、今後、このような、拙速に議会に議決を求めるような議会対応を取らないよう十分留意していただきたいと申し述べて、私の質疑を終わらせていただきます。 ○議長(中川明雄) 以上で、安田議員の質疑を終了いたします。(安田議員、議員席に着席) ○議長(中川明雄) 次に、松田ひろし議員。(松田ひろし議員、質疑質問席に着席) ◆松田ひろし議員 それでは、質疑に入らせていただきますが、初めに、改めまして、亡くなられました女子生徒に心より哀悼の意を表しますとともに、御冥福をお祈り申し上げたいと存じます。 それでは、通告に従いまして、いじめ問題の再調査に関わります議案第20号、それと、私は、議案第22号につきまして関連する質疑を行ってまいりたいと思います。 まず初めに、第三者委員会から出されました最終報告書に対する見解についてお聞きをしていきたいと思います。 このいじめの重大事態に係る調査報告書と御遺族からの所見書は、9月12日に教育長から市長のほうに提出をされました。また、議会には、9月20日に、御遺族の意向や本市個人情報保護条例等を踏まえ、非公開とする部分を黒塗りにしたもので報告をされ、市長の再調査表明の発言を受けて、9月22日に、緊急質問が行われました。 今回の最終報告書では、亡くなられましたことに対する因果関係は不明という結論でありましたことは残念に思うところでありますが、全体としては私どもは評価をしているところでございます。 この1年4か月にわたりまして、膨大で大変困難な作業の中で取りまとめをいただいたということでありまして、第三者委員会の皆様には敬意を表したいというふうに思います。 そこでまず、この第三者委員会の最終報告書に対します市長の見解を改めて伺いたいと思います。 ○議長(中川明雄) 今津市長。 ◎市長(今津寛介) 旭川市教育委員会に答申としてなされた調査報告書については、学識経験を有する委員各位が、それぞれ御自身のお仕事とは別に、昼夜を問わず、膨大な資料の読み込みや関係者への聞き取り、45回にもわたる会議開催など、大変な御苦労をされながら真剣に取り組んでいただいたものであり、まずは、委員の皆様に心から敬意と感謝を申し上げたいと思います。 そして、この専門的見地からなされた調査結果については、法に基づく重たいものであり、一つの結果としてしっかりと受け止め、尊重してまいりたいと考えております。 その上で、いじめがあったという事実認定や学校や教育委員会に対する御指摘など、その内容について、極めて重く受け止めております。 ○議長(中川明雄) 松田ひろし議員。 ◆松田ひろし議員 市長のほうからは、法に基づいた重たいものであるということと、しっかり受け止めて尊重していきたいという答弁をいただきました。 そういったことを踏まえて、再調査の必要性について次にお聞きをしていきたいというふうに思うわけでありますけども、先ほどの安田議員への答弁では、いじめの重大事態の調査に関するガイドラインで示されております再調査を行う場合の例示の中で、事前に被害児童生徒・保護者と確認した調査事項について十分に調査が尽くされていない場合に該当するというような答弁でありました。 冒頭で触れましたとおり、9月12日に教育委員会から第三者委員会の最終報告書と所見書が提出をされ、9月20日には本会議で再調査を行う旨の発言が市長のほうからあったところでございますが、当初は、先ほど15日に判断されたということでありましたけども、15日に記者会見を行い、再調査を行うことを発表する意向であったというふうに聞いております。そうだとすれば、最終報告書の提出を受けてから僅か3日で判断をするということでありまして、極めて短い期間で再調査を判断されたことになります。 市長は、何をもって再調査が必要と判断されたのでしょうか。短期間であることを含め、その理由をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) 本件は、最終の調査報告が提出される前に旭川市いじめ防止等対策委員会から中間報告を示していただき、また、これに対する御遺族側の所見書も示されました。 私は、再調査とならずに対策委員会で調査終了となることに向けて最善を尽くしてまいりましたが、仮に再調査が必要と判断した場合には、可能な限り早く着手することが望ましいと考え、旭川市いじめ問題再調査委員会設置に当たっての事務的な準備も進めておりましたし、私から対策委員会に対して質問書も出すなど、論点の整理を行い、対策委員会からの調査報告を受けた後に、あらゆる事態にも速やかに対応できる準備を整えてきたところでございます。 9月12日に、教育委員会から調査報告書を、遺族弁護団から所見書の提出を受け、私は、自分自身でしっかりと読み込み、精査し、あわせて、再調査委員会の庶務を担う子育て支援部にもそれぞれの論点の整理を指示し、それらを踏まえて、両副市長とも協議の上、可能な限り早く再調査の判断をさせていただいたところであります。 ○議長(中川明雄) 松田ひろし議員。 ◆松田ひろし議員 ただいま、市長から答弁をいただきました。 中間報告があって、その段階からというようなことも含めてありました。事務的な作業を進めながら、可能な限り早く再調査の判断ができるように、対応できるようにですか、準備を進めてきたというような答弁でありました。 私は、このような重要な案件でありますので、こういったものはやはり組織で対応するべきだというふうに考えております。他都市の状況なんかを見ますと、必ずしも期間だけではございませんが、例えば、宝塚市の事例なんかも相応の期間を要しておりますし、やるという判断の前に常任委員会に報告がされて、その上で決定をしてきているというようなところもございます。あるいは、八王子市では、報告書が出て、一定期間の中で市の顧問弁護士さん2名から意見をいただいて、そういったものを踏まえて判断してきたということでございますので、やはり、こういったものの判断には、なるべく早くということは当然私も思うわけでありますけども、そういったプロセス、そういったことも重要になるんじゃないかと思いますので、その点は指摘をさせていただきたいというふうに思います。 次に、再調査委員会への諮問事項について伺っていきたいと思います。 被害者遺族弁護団から出されました所見書では、再調査における諮問事項として、6項目に関する検討が要望されております。 まず、この要望に対する市の見解を伺いたいと思います。 ○議長(中川明雄) 浅田子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) 遺族側の所見書では、6項目の再調査における諮問事項の要望を受けており、この内容を簡単に申し上げますと、1点目がいじめの定義の解釈、2点目がいじめと自死との因果関係、3点目がいじめの定義の解釈が異なると学校と教育委員会の対応に影響するという点、4点目は学校や教育委員会がどうすれば自死を防げたか、5点目がいじめと自死との因果関係を明らかにした上での再発防止策、6点目は発達障害などの特性を持った児童生徒への理解と対応ということだと受け止めております。 本市としましては、いじめの定義の解釈を再検証することで事実認定を確認し、そして、再発防止につなげるべきということと、いじめと自死の因果関係を明確にできれば、これをよりよい再発防止策に反映させることができると考えまして、再調査が必要と判断したところでございます。 ○議長(中川明雄) 松田ひろし議員。 ◆松田ひろし議員 先ほどの市長答弁では、第三者委員会の最終報告に対しまして、専門的見地からなされた調査結果ということで、法に基づく重たいものであり、一つの結果としてしっかり受け止め、尊重してまいりますということでありました。 再調査委員会には、それでは何を諮問するんですかということでは、先ほど安田議員に答弁されておりましたので、省かせていただこうと思いますが、3つの事項について諮問をしていくということでございました。 それで、再調査事項については、いじめの重大事態の調査に関するガイドラインに基づいて、被害者側に対して事前に説明しながら決めていくということになっているわけでありますが、それによって、今回示されました3つの諮問事項が今後変更になる場合もあるのでしょうか。その点について、考え方を聞かせていただきたいと思います。 ○議長(中川明雄) 子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) ガイドラインに基づき、被害者側に対する調査方針の説明等を行う中で調査事項についても説明していくことになりますので、仕組みといたしましては、諮問事項の案が御遺族への説明を経て変更することはあり得ますが、本件につきましては、今回の、御遺族側から示されている所見書をしっかりと踏まえながら庁内で検討し、市長が再調査の判断をしたものでございますので、諮問項目の詳細に変更がある可能性はございますけれども、諮問項目そのものが変わるような大きな変更は生じることがないと考えているところでございます。 ○議長(中川明雄) 松田ひろし議員。 ◆松田ひろし議員 諮問項目そのものが変わることはないという答弁でございました。 それでは、次に、調査期間についてお尋ねをしていきたいというふうに思います。 先ほど安田議員への答弁もございましたけども、市長は、第三者委員会の最終報告を受けた際に、遺族にとってどれだけ長かったかというような発言をされまして、中間報告や最終報告の期日が定まらなかったことを批判したとの報道がありました。 先日の緊急質問では、再調査の期日を示されませんでしたけども、やはり、これまでの第三者委員会への対応ということで考えますと、そこは矛盾するんではないでしょうか、そのように私は受け止めております。そういう意味で、再調査の期間につきましては、それに縛られるということでは決してありませんが、やはり、いつまでもということにはなりませんし、徹底した調査ということは大前提でありますけども、一定のめどだけでも示す必要があると考えますが、市長の見解をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) さきの対策委員会では、調査開始後にもスケジュールが示されなかったため、御遺族側の意向も踏まえ、私から調査報告の期限を示していただきたいと求めてまいりました。 今回、再調査委員会に対しても、委員会で調査方針等が決まった時点で速やかに調査のスケジュールをお示しいただくよう求める考えでございます。 調査期間のめどについては、委員会から示されるので、私から申し上げるものではありませんが、他都市の事例からは、さきの調査期間と同程度はかかることから現時点では1年から1年半くらいになると想定しておりますが、可能な限り早期に調査報告をいただけるよう求めてまいりたいと考えております。 ○議長(中川明雄) 松田ひろし議員。 ◆松田ひろし議員 今、めどということでございますので、それにとらわれることなく、徹底した調査ということが求められると思いますが、一つの指標として受け止めておきたいというふうに思います。 調査期間については終わりまして、次に、この再調査に求められるものということで質問させていただきたいと思いますが、再調査でありますから、徹底した真相の究明、諮問事項の徹底した調査による結論を得ることが当然ながら求められるわけでございます。 いじめ防止対策推進法に対する衆議院と参議院の附帯決議がございます。「いじめの防止等のための対策を担う附属機関その他の組織においては、適切にいじめの問題に対処する観点から、専門的な知識及び経験を有する第三者等の参加を図り、公平性・中立性が確保されるよう努める」ことが確認をされているところです。 再調査委員会には、当然ながら公平性、中立性が求められていると思いますが、認識を伺いたいと思います。 ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) いじめ防止対策推進法に基づく調査は、事実関係を明確にし、再発防止に努めるために行われるものであります。 このため、再調査委員会には、法の趣旨に基づき、特に被害者側への配慮に留意しながらも、あくまでも公平性、中立性を確保した上で十分な調査を尽くし、それぞれの専門的見地から明確な結論を示していただくことを求めてまいります。 ○議長(中川明雄) 松田ひろし議員。 ◆松田ひろし議員 また、ガイドラインでは、法でもそうでありますけれども、被害者、家族への対応につきましては、その心情に配慮して、寄り添った対応が第一義だということで示されているところでございます。 その上で、市長は、遺族に寄り添うという言葉の中でこれまでも対応をしてこられましたけども、その寄り添うという言葉についてどのように捉えられているのか、伺いたいと思いますし、寄り添うことは当然必要なことでありますが、先ほどもありましたように、調査は公平、中立でなければならないと考えます。 市長の認識をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) いじめ防止対策推進法の趣旨やガイドラインにも示されておりますが、いじめ問題への対応については、被害者にしっかりと寄り添うことが必要とされております。 特に、本事案におきましては1人の生徒が亡くなられており、調査に当たっては、その生徒の尊厳を保ち、御遺族の心情に十分に配慮することが非常に大切であると認識しております。 また同時に、御遺族に寄り添いながら、丁寧な説明に努め、調査を進めることと調査結果が御遺族の意に沿うことを混同してはなりませんし、仮に結果に影響を与えていると誤解を受けるようなことがあっては御遺族にとっても心外なことだと思われますので、市長としてしっかりと公平性、中立性を示してまいりたいと考えております。 ○議長(中川明雄) 松田ひろし議員。 ◆松田ひろし議員 とても大切な部分だというふうに思いますので、十分、そのことを意識した中で進めていただきたいなと思います。 次に、委員の選任について伺っていきたいと思いますが、ガイドラインでは、調査組織の設置に関してということで、先ほど安田議員の質問に答弁があったということで、私のほうも受け止めておきたいというふうに思います。 それで、委員の選任に当たってということでありますけども、再調査委員会を公平性、中立性が確保された組織とするためには、例えば、本件に関する、テレビですとかのマスメディアでの発言、あるいはSNSなどでの発信、これまでの発言等を十分考慮した選任でなければならないというふうに私は考えますけども、この点につきまして、市の認識をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(中川明雄) 子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) いじめ問題の専門家は非常に限られておりまして、あらゆる場面でコメントを求められる機会が多く、そのことをもって委員選任の対象から除くことにはならないと考えておりますが、調査には、公平性、そして中立性が強く求められますので、この点には十分に留意しながら委員の選任を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(中川明雄) 松田ひろし議員。 ◆松田ひろし議員 次に、先ほどと若干かぶるところもあるかもしれませんが、議案第22号の旭川市いじめ防止等連絡協議会等条例の一部を改正する条例案でありますけれども、再調査委員会に特別委員を置くことができるというふうな改正を行うということであります。 そこで、特別委員の役割と選任する人数をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(中川明雄) 子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) 特別委員は、調査活動をより効率的に行うために、主に関係者の聞き取りなどを行う者と、極めて専門的な知見からの検証を要する事項について、委員が臨時的に意見を伺う別の専門家を必要に応じて臨時的に委嘱できる者を想定しております。 条例改正で人数の定めはございませんが、補正予算では合計4名の配置を計上させていただいているところでございます。 ○議長(中川明雄) 松田ひろし議員。 ◆松田ひろし議員 最大で、本委員と合わせて9名で対処するということかなと思います。 次に、議案第20号の補正予算についてでありますが、いじめ問題再調査費について、旅費として297万6千円が計上されております。これは、委員はどこから来られるということを想定したものになっているのか、その考えをお聞かせいただきたいと思います。 例えば、札幌なんかには医療機関もたくさんありますし大学もあるということで、ふさわしい専門家も多いんではないかなというふうに思います。そういう意味では、道内、札幌からの選任を考えるべきではないのかなというふうに思うわけでありますけども、この点についての見解をお聞かせください。 ○議長(中川明雄) 子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) 具体的な候補者の選任は、本件補正予算等の御議決をいただいてからということになりますが、予算の積算におきましては、委員及び特別委員として9名分を計上しておりまして、うち5名は東京都、4名は札幌市との往復旅費としているところでございます。 効率的な調査活動が遂行できるよう委員の機動性というのを考慮いたしますと、可能であれば道内からの選任が望ましいところではございますが、調査の特性や内容に応じた専門性に加え、いじめの重大事態に関する調査の経験の有無、利害関係者を除くことなども考慮しますと、やはり、首都圏の人材に頼ることも現実的であり、公平性、中立性をしっかりと確保するためにも地域にこだわらずに選定していくことが必要と考えております。 ○議長(中川明雄) 松田ひろし議員。 ◆松田ひろし議員 それでは、項目としては最後になるわけですけども、本事案に対する進め方について2点ほど伺っていきたいと思います。 まず初めに、先ほどから何回も出てまいりますが、いわゆるガイドラインによりますと、調査結果の報告について、重大事態の調査結果及びその後の対応方針について、地方公共団体の長等に報告、説明すること、その際、公立学校の場合は、教育委員会会議において議題として取り扱い、総合教育会議において議題として取り扱うことも検討することとされております。 本市の場合は、9月17日に教育委員会会議が開催をされておりますが、総合教育会議は開催されていないと聞いております。ガイドラインでは、やりなさいということにはなっておりませんが、推奨ということなんだというふうに思いますけども、そういうふうな形になっている総合教育会議をなぜ開催しなかったのでしょうか。その理由についてお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) 今回の第三者委員会の最終報告書並びに御遺族及び弁護団からの最終報告書に係る所見書の内容につきましては、教育委員会からの報告、説明により総合教育会議を構成する私と教育長及び教育委員で共有していたことから、調査結果等について報告、説明を受ける目的での総合教育会議は開催していないところでございます。 なお、現在検討中の(仮称)いじめ防止条例や専門部署の設置検討について協議、調整を行うために会議の開催を予定しており、その際には、本件調査結果の報告を受けることが必要と認識しておりますが、今後につきましては、進捗状況について、都度、情報共有し、いじめの重大事態の調査に関するガイドラインの考え方を踏まえて、随時、開催してまいりたいと存じます。 ○議長(中川明雄) 松田ひろし議員。 ◆松田ひろし議員 今回のこの件については、既に、構成するメンバーで報告書等は共有を、その段階ではされていたということでありましたけども、大事なことは、やはり、総合教育会議は何か物を決定するという場ではないというふうには思っているわけですけども、会議自体は公開ということでありますし、議事録もその後に整備されてホームページ等できちっと見ることができるということでありますから、先ほどもちょっと申しましたけども、大きな決定をしていく過程の中ではやはり重要な位置づけになる会議でないかなというふうに思いますので、今後につきましては、しっかりガイドラインの考え方を踏まえてやっていかれるという答弁でありましたので、そういうことを踏まえて、対応をぜひしていただきたいと思います。 それでは、最後の質問になりますけども、今回の事案は、やはり、とりわけ重大な問題であるというふうに認識をしております。スピード感も大事だとは思いますが、やはり、慎重に対処すべき事案であります。 今回の進め方は、議案審議の日程が厳しいことに加えまして、冒頭でも申しましたとおり、報告書の黒塗り部分が多いということでありまして、これは、理事者側と我々議員側との情報量あるいはその質について大きな違いがあるということでありまして、それを基にしての議論、協議ということになるわけでありますので、そういう意味では、しっかりとした手続、手順ということで考えたときに、それは踏まれていないんでないかと言わざるを得ないというふうに思います。 この進め方に対しまして、市長の見解を伺って、私の質疑を終了させていただきたいと思います。 ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) 先ほども御答弁申し上げましたが、本件については、中間報告とこれに対する所見が示されており、あらかじめ、再調査を判断するに当たっての備えはしていたところであります。また、再調査を実施する場合は、可能な限り早く着手することで、事案のさらなる解明と、これによる再発防止策の改善を早期に実現できると考えたところでございます。 議会に対しましては、私の20日の発言の許可などで御配慮いただき、日程の変更で多大なる御迷惑をおかけしましたことに加えて、短い期間の中での関係議案の提出となったことに深くおわび申し上げますとともに、本件の性質上の提出資料の取扱いにつきましても御理解いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(中川明雄) 以上で、松田ひろし議員の質疑を終了いたします。(松田ひろし議員、議員席に着席) ○議長(中川明雄) 暫時休憩いたします。休憩 午後0時02分――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――再開 午後1時05分 ○議長(中川明雄) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 質疑を続行いたします。 能登谷議員。(能登谷議員、質疑質問席に着席) ◆能登谷繁議員 改めて、亡くなられた当時中学2年生の生徒の御冥福をお祈りするとともに、御遺族の皆様に哀悼の意を表したいと思います。 議案第20号、第21号、第22号について、それぞれ伺っていきたいと思います。 午前中、既にお二人の質疑がありましたので、重ならないようにしながら行きたいと思います。特に、いろいろな諮問の内容とか根拠とかについては十分質疑があったものと思いますので、なるべくそれ以外のところというふうにしたいと思っています。 また、いろいろ気のつくこともあると思いますので、お互いに自由に議論するということにしたいと思います。 まず、第三者委員会の報告の検証と行政手続について伺います。 9月22日の緊急質問では、市長として再調査を求める理由について、御遺族の気持ちに寄り添って調査するという思いは伝わってまいりました。しかし一方で、その前提となる報告書の検証、それから、行政手続はまだ行われていないということも明らかになりました。そのときに第三者委員会の報告を受けての課題についても質問させていただきましたが、その後の対応について伺ってまいりたいと思います。 まず、調査を諮問した教育委員会として、最終報告を受けて、教育委員会会議の場で最終報告の内容を検証するのは当然必要な手続です。しかし、市長が再調査すると公式に発表した9月20日までの間に、教育委員会会議では最終報告を受けたと、報告は行われましたが、その内容の検証は行われませんでした。その後、今日までに検証が行われたのであれば、検証結果をお示しください。 ○議長(中川明雄) 品田学校教育部長。 ◎学校教育部長(品田幸利) 文部科学省のいじめの重大事態の調査に関するガイドラインにおきましては、学校の設置者は、調査結果において認定された事実に基づき、いじめの未然防止、早期発見、対処、情報共有等の学校の設置者及び学校の対応について検証し、再発防止策の検討を行うこととされておりまして、現在、その作業を進めているところでございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。
    ◆能登谷繁議員 現在、作業中ということで、まだ検証の途上だということが分かります。 それでは、市長が参加する総合教育会議では最終報告の内容を検証したのでしょうか。検証結果をお示しいただきたいと思います。 ○議長(中川明雄) 熊谷総合政策部長。 ◎総合政策部長(熊谷好規) 最終報告書の検証のための総合教育会議は開催していないところでございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 再調査に係る行政としての意思形成はされたのでしょうか。その起案日、決裁日はそれぞれいつなのか、お示しください。 ○議長(中川明雄) 浅田子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) 再調査の方針決定は、9月20日に起案し、同日付で決裁しております。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 9月20日といえば、市長が再調査すると発言した日なんですが、その20日、市長の発言の前なのか後なのか、お示しください、起案、決裁、それぞれ。 ○議長(中川明雄) 子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) 事務処理としましては、発言の後に起案をしております。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 市長が9月20日に再調査すると発言した後に慌てて旭川市としての行政手続として起案し、その日のうちに決裁したということになりますね。 いずれにしても、市長発言の前には行政手続は行われていなかったということでよいでしょうか、確認します。 ○議長(中川明雄) 子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) 起案文書ということでは、発言の後に発議をしておりますけれども、その前に協議はしているところでございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 協議はいろいろあって、先ほどの午前の質疑の中でも、指示はあったということですけども、協議じゃなくて、行政手続が行われなかったのかどうか、そこだけ確認します。 ○議長(中川明雄) 子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) 文書による発議は、発言後でございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 続いて、黒塗り部分をどう判断するのか、これも午前中も少し議論がありました。 報告書では、未公開の部分、黒塗りの部分があまりにも多過ぎて、大事なところが判断できる状況ではありません。前回も指摘しましたが、目次ごと真っ黒になっているというところもあります。 個人情報保護のためであれば、秘密会などの非公開の場で議論することもできますが、なぜそのような丁寧な対応を求めないのでしょうか。 ○議長(中川明雄) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(品田幸利) いじめの重大事態に係る調査結果につきましては、公表することが望ましいとされておりますが、公表に当たりましては、公表の仕方及び公表内容を被害児童生徒等に確認するとともに、個別の情報の開示は旭川市情報公開条例等に照らして判断すべきものとされております。 このようなことから、公表版につきましては、旭川市個人情報保護条例をはじめ、御遺族と相談の上で、その御意向等を踏まえ、個人情報保護の見地から非公表とすべき部分にマスキングを施したということでございます。 なお、地方自治法第115条に基づき、秘密会が開かれ、議会から求めがあれば、マスキングをしない形で調査報告書をお示しすることについては支障がないものと考えているところでございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 議会から求めがあればできる、求められないと特にしなくてもいいということでおっしゃったんですね。 それでは、今のところ、秘密会などの非公開の場も設定できていないということになりますので、なおさらのこと、教育委員会会議、今、作業中だとおっしゃっていましたが、そこの検証を待つ必要があるのではないでしょうか。 検証を行い、その結果について、つまびらかに公開できないとしても、検証した結果をもって差し支えのない表現に変えて議会にも示すべきではないでしょうか。 ○議長(中川明雄) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(品田幸利) 教育委員会におきましては、現在、調査報告書の結果を踏まえまして対応等の検証を進めているところであり、その結果、また、再発防止策などについては、教育委員会会議等においてもしっかりと議論を行うとともに、議会に対しても報告をしていきたいと考えているところでございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 報告書では、死に至る経過を不明としていますが、真相解明を求めてきた者にとっては大変残念な結果と言えます。 特に、医学的な検討に課題があるように思いますが、第三者委員会として、医療機関に診療記録を提出させる、その内容を鑑別診断にかけるなどの対応はできないのでしょうか。 ○議長(中川明雄) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(品田幸利) 診療記録につきましては、秘匿性の高い個人情報でありまして、法的拘束力のない第三者委員会の調査においては、本人の承諾なしに医療機関に提出を求めることはできないものと考えているところでございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 本人の承諾が必要だと。この場合は、亡くなっていますから、遺族の承諾ということなんだと思うんですね。それは、今回、できなかったということですね。 それでは、黒塗りでないものを見た人に聞きます。 全文を見た人は、個人情報保護に配慮しながらも、この時点では議会に対し説明責任がありますので、支障のないように変換して、あるか、ないかだけでも答弁してください。 黒塗りの部分に本件生徒の個人の特性や病気の診療に関わる経過は書かれていますか。また、死に至る経過に直接関係することは書かれているでしょうか。中身は個人情報保護ですからできないとしても、あるか、ないかだけでもお示しください。 ○議長(中川明雄) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(品田幸利) 報告書においては、本件生徒のクラスでの様子、学校での出来事、病院入院中の出来事などが記載されているところでございます。 黒塗りの部分には、亡くなったことと直接関係することについての記載については、ないものと捉えております。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 ないのであれば、隠す必要があるんだろうか、黒塗りにする。 これを黒塗りにしたのは教育委員会ですよね。個人名とか、いろんなことが分からなくても、様子は伝えることができたんじゃないですか。 ○議長(中川明雄) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(品田幸利) 黒塗りの部分の中には、亡くなったことと直接関係することについての記載はないと捉えているところでありまして、実際に黒塗りにしたところにつきましては、あくまでも個人情報に関わる部分を中心に黒塗り、マスキングをしたというところでございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 それでは、黒塗りの部分に家族状況に関する記述はありますか。本件生徒の死に至る経過との因果関係は書かれていますか。 ○議長(中川明雄) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(品田幸利) 報告書には、退院後の家庭での生活状況などが記載されているところであります。 黒塗りの部分には、本件生徒が亡くなったことに至る直接の経過との因果関係については、記載はないものと捉えているところでございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 黒塗りの部分に、失踪する日、または直前の時期に、本人が死に至る経過は書かれていますか。 ○議長(中川明雄) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(品田幸利) 報告書の黒塗りの部分には、失踪する日、または直前の日の本人の言動等についての記載があるところでございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 いずれにしても、個人の特質、精神状況、診療状況などが分からない、特に、死に至るところは、全然、隠れているので、分からないということですが、これでどのように私たちは議会として判断すべきなのでしょうか。 ○議長(中川明雄) 子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) 旭川市いじめ防止等対策委員会の調査では、精神の症状に関する診断経過の情報提供がなされず、いじめと自死との因果関係は不明とされておりますが、御遺族側の所見書では、症状に関する確定診断を提出し、その点は明らかであり、判断は可能とされております。 こういった見解の相違というのもございますので、本市といたしましては、可能な限り真相の解明に取り組み、いじめ再発防止をより徹底することが必要と考え、再調査を行わせていただきたいという考えでございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 報告書と所見書とで見解が違うと。我々は見ていないので、どこがどう違うのか、最終的なところまではなかなか分からない。 それで、委員選任の在り方についても伺います。 委員の選任について、第三者として、公平、公正な委員の選任が当然でしょうが、必要だと考えますが、委員選任の基本的な考え方について伺います。 ○議長(中川明雄) 子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) 委員の選任に当たりましては、再調査で諮問を予定する調査内容はさきの調査よりも絞られることや、新たな別の専門性も考えますと、対象がより限定的になりますが、こうした専門家の人数が限定的であるという地域の実情や、地域の職能団体等への依頼はさきの対策委員会で実施済みでありますので、公平性、中立性をしっかりと確保するためにも、地域にこだわらず、調査の特性や内容に応じ、教育に関する学識者のほか、いじめ問題に精通した弁護士、児童心理などに精通した精神科医、心理士などの専門性に加え、いじめの重大事態に関する調査の経験なども考慮した選任が必要になるというふうに考えてございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 お子さんを亡くした御遺族の胸中、早く真相解明をしてほしいという思い、その気持ちは察するに余りあります。 その上でも聞かなくてはならないと思いますが、御遺族に寄り添うことは、法やガイドラインの趣旨であり、当然のことだと考えます。一方で、御遺族も、当時の家庭の状況などを聞かれる、ある面、調査対象でもあると思いますが、その点、確認させてください。 ○議長(中川明雄) 子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) 御遺族も調査の対象となっております。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 再調査の委員選任に当たって、公平、公正な立場で考えると、行政の側にも、いじめ加害者の側にも、遺族の側にも属さない、全くの第三者がふさわしいのではないかと思いますが、見解を伺います。 ○議長(中川明雄) 子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) 委員の選任に当たりましては、公平性、中立性をしっかりと確保し、利害関係者を除く第三者によることが必要と考えております。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 そうであれば、決算審査の特別委員会でも少し議論はありましたが、遺族側からこれぐらいとか、こちら側からこれぐらいとか、そういうことは成り立たないと思うんです、今の答弁からしてみれば。全くの第三者、遺族の側でもないということがどうしても必要になるんじゃないかなということを言っておきたいと思います。 委員の報酬についても伺います。 委員の報酬額はどのようになるのか。これもさきの質疑にありましたが、重ねて聞かせていただきます。今回、どのような根拠で改定になるのかも伺います。 ○議長(中川明雄) 子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) 再調査委員会の委員の報酬ということでございますが、委員の要件としましては、極めて高度な専門性を求めることや、委員会の特性上、社会的な関心が集まりやすく、委員の負担が非常に大きいということから、適正な報酬額への引上げと、それで、日額が現在1万2千円となっておりますけれども、それを1万6千500円に引き上げさせていただきたいという内容でございます。 根拠といたしましては、日本弁護士連合会で発出しておりますガイドラインにおきまして、参考額として30分当たり税抜きで5千円というのが挙げられておりますので、1回の開催を90分、1時間30分というふうにした場合で考えますと、税込みで1万6千500円というのを一つの根拠にしておりまして、これはほかの自治体における再調査委員の報酬規定も参考にして積算したものでございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 これまでの、今回、報告を受けたいじめ防止等対策委員会の委員報酬は、他の附属機関の委員と同様に日額7千700円だったと聞いていますけれども、弁護士など専門家の配置に見合うものになっていないのではないかと指摘もさせていただいたところです。 旭川弁護士会では、実際に、これでは無理だということで、補填しているということも報道されていました。市長も、このことは把握されていたのでしょうか。 ○議長(中川明雄) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(品田幸利) いじめ防止等対策委員会の委員の報酬の見直しの必要性ですとか、弁護士会による補填につきましては、教育委員会から市長に対して説明を行っているところでございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 登別市では、日額5千500円から、いじめ問題、重大問題が起きたときに、1万7千円以内に改定しました、直後の議会で。 市長は、昨年9月に就任し、1年経過しましたから、弁護士などの専門家を配置するには見合わない報酬だと、弁護士会が独自に負担までしていること、弁護士以外は補填もないわけですから、これらのことが分かっていながら、なぜ改定されなかったのでしょうか。 ○議長(中川明雄) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(品田幸利) いじめ防止等対策委員会の報酬額につきましては、業務内容に見合うものではないものと認識しているところでございますが、具体的な額等につきましては、弁護士会のガイドラインも考慮しつつ、他都市の状況ですとか、本市の他の附属機関とのバランスなども踏まえる必要がありまして、検討に時間を要しているというところでございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 市長はどうでしょうか。説明も受けていたし、今、考えても、合わないから今回の提案を上げなければならなかったと思いますから。 そうであれば、今現在、これをやっていた皆さんにとっても、それを放っておく必要はないと思うんですね。そうでないと、自分が委託していない調査は放っておいて、自分が委託した調査は手厚く報酬を上げるというように見られかねないことになりますので、それは市長にとっても不本意なことになると思うんですが、それは、今からでも、私は、遅くないから対策をできるんじゃないかと思うんですが、市長のお考えを。 ○議長(中川明雄) 今津市長。 ◎市長(今津寛介) 教育委員会の検討状況を踏まえて判断していきたいと思います。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 ぜひ、終わったものでも遡及して対応するということも必要だと思いますので、その点、御検討いただきたいと思います。 それでは、再調査の判断について伺います。 20日の市長発言の後に、子育て支援部が起案、決裁を行った。いわゆる後づけの決裁、これによれば、報告書の詳細な分析、考察、検証を行って再調査が必要だと判断したと起案文書には書かれています。 20日に報告書をもらって20日に起案するのはなかなか無理だと思いますので、いつ報告書をもらって、もちろん黒塗りでないものを子育て支援部はもらったと思いますけれども、それらについて確認させてください。 ○議長(中川明雄) 子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) 報告書を受け取りましたのは、旭川市教育委員会に答申がなされた日と同じ日の9月12日に受領しております。(「黒塗りかい」と言う者あり)黒塗りではない原本の写しとなっております。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 だとすると、もうこの時点で子育て支援部が担当していくという意思が形成されていたということですね。 ○議長(中川明雄) 子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) 条例によりまして、再調査を行う場合の庶務は子育て支援部となっております。再調査を行うかどうかという判断におきまして、子育て支援部も関わっているというところでございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 我々は、影も形も見ていない時期なんですよね。20日にもらいましたから、しかも黒塗り。 しかも、再調査をするとすれば子育て支援部だというのは法令上定められていますから、それは当然でしょう。だけど、9月12日にもらって、誰も見ていない、検証もしていない、議会なんかは20日ですから、黒くなったやつ。それを9月12日にもう既に子育て支援部が持って、再調査が必要かどうかの検討に入ったということは、それ以前に、12日にもらっていますからね、それ以前から、もらう前から再調査が必要なんだという意思が働いているということですよね。 ○議長(中川明雄) 子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) あくまでも、判断をしていくのに、12日の日に市長に届けられたものが子育て支援部にも写しが来たというところでございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 そうすると、12日、まだ誰も見ていないときに、届いたらすぐ市長が渡したということは、市長の指示で再調査を検討しなさいという指示をしたということですね。 ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) 本件は、最終の調査報告が提出される前に、いじめ防止等対策委員会から中間報告を示していただき、また、これに対する御遺族側の所見書も示されました。 私は、再調査とならずに、対策委員会で調査終了となることに向けて最善を尽くしてまいりましたが、仮に再調査が必要と判断した場合には、可能な限り早く着手することが望ましいと考え、いじめ問題再調査委員会設置に当たっての事務的な準備も進めておりましたし、私から対策委員会に対して質問書も出すなど、論点の整理を行い、対策委員会からの調査報告を受けた後に、あらゆる事態にも速やかに対応できる準備を整えてきたところでございます。 9月12日に、教育委員会から調査報告書を、遺族弁護団から所見書の提出を受け、私は、自分自身でしっかりと読み込み、精査し、あわせて、再調査委員会の庶務を担う子育て支援部にもそれぞれの論点の整理を指示し、それらを踏まえて、両副市長とも協議するよう私が指示をしたものでございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 教育委員会が受け取ったのは何日の何時頃ですか。 ○議長(中川明雄) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(品田幸利) 9月12日の午前9時に対策委員会の委員長が教育長のところに訪問いただきまして、そのときに手交をさせていただいたというところでございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。
    ◆能登谷繁議員 その日のうちに市長が見て、そして、再調査が必要かどうか検討すると。 それから、先ほど市長が論点整理をしてきたとおっしゃいました、経過としてね。市長が論点整理をされたのはいつですか。 ○議長(中川明雄) 理事者、答弁できますか。 市長。 ◎市長(今津寛介) 私は、論点整理の指示をしたものでございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 その指示は、いつしたんですか。 ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) 9月12日です。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 先ほどのお話では、受け取る前から論点整理をしていたと。9月12日は、受け取ったから、それに基づく再調査の検討をしなさいと指示した、だから、それ以前に論点整理をしていないと話が合わないんです。 ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) 中間報告に対する6項目の質問書を提出しました。その返答をもって論点整理を行ったところでございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 いつだかは分かんないけども、その中間報告を受けた後の質問書の後ということですね。 いずれにしても、論点整理はしていたけれど、それを受けて、最終報告は12日ですからね、12日に受けてすぐ指示できたということは、報告を受ける前から、これは十分でないぞという意思は働いていたということですよね。 ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) あらゆる事態を想定して準備をしていたところでございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 いやいや、あらゆることは想定して論点整理もしてきたんだけども、12日になって、見て、ぱっと全部読み切って、これは駄目だ、不十分だということを同じ9月12日に指示できたんだから、あらゆる中のこれだということが前々から思っていないとできませんよねということです。 ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) 再調査するかどうかの論点整理を進めてきたところでございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 なかなかかみ合わないので、前に行きます。 教育委員会会議は報告のみだったということで、作業中なんですが、もちろん、教育委員会会議の皆さんは、報告書は黒塗りではないですよね。 ○議長(中川明雄) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(品田幸利) 黒塗りではないものをもって報告をしております。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 そうすると、市長部局、特に子育て支援部も白いものを見て、教育委員会も黒くないものを見て、議会だけが、今、黒塗りだけ見て判断させられているということはなぜなんでしょうか。 ○議長(中川明雄) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(品田幸利) 教育委員会会議に報告をいたしました調査報告書につきましては、原本をそのまま複写したものでありますが、20日に議会資料として配付をさせていただきました公表版につきましては、旭川市個人情報保護条例をはじめ、御遺族の御意向等も踏まえまして、教育委員会において非公表とすべき部分にマスキングを施したというものでございます。 なお、教育委員会会議につきましては、本件を取り扱う部分は、個人情報を扱うことから秘密会として実施をさせていただいたということでございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 だからね、教育委員会会議も秘密会にしてやったということですよね。 議会のほうは、議会に求められていないからみたいな、こっちのせいにされましたけど、それだって、やろうと思えばできたんじゃないですか。なぜ求めなかったんですか。 ○議長(中川明雄) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(品田幸利) 先ほどの答弁の繰り返しになりますけれども、地方自治法第115条に基づき、秘密会が開かれるということになりましたら、議会から求めがあれば、マスキングをしない形で調査報告書をお示しすることには、特に支障はないものと考えているところでございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 だから、それは議会のせいにしているでしょう、それだったら。当然、議会に丁寧に説明しようとすれば、秘密会で、だって、教育委員会会議は、皆さん、ちゃんと秘密会でやろうといって、そういう提案してやっているんですよ。だけど、教育委員会会議は、その場でみんなで合議しないとできない会議なんですよ。だけど、そうしようねと決めてやっているんですよ。だとすれば、この情報については、議会としても大事なことなので、判断するところ、みんな黒塗りでは判断できませんよね、だから秘密会でお願いしますと求めればいいんじゃないのということを言っているんです。 繰り返しまたさっきと同じ原稿を読まれても困るので、次に行きます。 第三者委員会の仕事、調査について、様々な制約があるよということは、さきの緊急質問でも聞かせていただきました。報告書では、調査組織や調査権限について付言し、法改正も求めているという状況です。 再調査においても、調査に制約がある、権限が及ばないのであれば、再調査にかけても制約があるということになるんではないでしょうか。 ○議長(中川明雄) 子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) いじめ防止対策推進法の第28条の調査も第30条の再調査も、調査権限は同じでございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 同じですよね、制約はね。 だとすれば、先延ばしせずに、真相解明を急ぐのであれば、強制的な調査権もある裁判で決着をつけるという方法も考えられますが、それはどちらかで検討されたのでしょうか。 ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) この件について、市が提訴するものではございませんし、市が遺族側に提訴を促すものでもありませんので、そうした検討は行っておりません。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 もちろん市は訴えられる側なので提訴するつもりはないのは分かりますが、どちらかでと言ったのは、遺族などが考えたり検討した経過はないのかという意味です。 ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) 私が把握する範囲では伺っておりません。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 では、最後に、市長の議会対応と二元代表制について伺います。 午前中も、二元代表制については議論があったところです。 市長は、調査結果が出る前から、並行調査や再調査ということに言及してきました。22日の緊急質問では、調査結果が分からない中で調査内容が不十分だとなぜ分かるのか、それは対策委員会に対しても失礼な対応ではないかと指摘させていただきました。 そこで、伺います。 今津市長が就任以来、並行調査や再調査に言及してきましたが、それはいつのことか、どのような内容だったのか、それぞれお示しください。 ○議長(中川明雄) 子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) 並行調査につきましては、令和4年1月20日の令和4年第1回臨時会における本会議質疑の中で、市長が、対策委員会から最終報告のめどが示されない場合、また、令和4年6月までに最終報告がなされない場合や、御遺族が望む場合には、責任を持って真相解明に向けた調査を進めることができるよう、並行調査の実施に向けた準備を具体的に進めてまいりたい旨の答弁をしております。 また、令和4年2月25日の市政方針演説の中でも、いじめ問題に対する市長の考えとしまして、第1回臨時会で先ほど申し上げたその答弁の内容を引用して並行調査に言及し、真相解明に全力を尽くすことを表明しております。 さらに、令和4年3月3日の第1回定例会の代表質問におきまして、市長が、対策委員会からの最終報告の目途によっては並行調査の準備を進める旨の答弁をいたしております。 再調査のほうにつきましては、令和4年6月13日の第2回定例会の一般質問におきまして、私のほうで再調査を実施する場合に想定される備えなどについての答弁をしているところでございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 並行調査は1月の臨時会、それから、3月の第1回定例会、それから、再調査については、第2回定例会かな、6月の13日というようなことで、これまでも市長は言及されてきたと。 午前中の答弁では、9月15日に市長が再調査が必要だと判断したということでした。先ほどの私への答弁では、検討の指示は9月12日に行っているということでした。どう見ても再調査ありきで進んでいるんでないかなという気がしてなりません。 15日に記者会見を開いて市長が再調査を発表するということは前の日ぐらいから伝わっていましたから、そうであれば、午前中に答弁したことともちょっと矛盾している。もっと前に市長が意思形成していないと、15日に記者会見を開いて何言うか分かりませんよという前倒しの発表はできませんから、だから、15日以前に意思形成したんだということですよね。 ○議長(中川明雄) 子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) 市長が再調査を実施する方針を固めたのは9月の15日でございます。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 いやいや、15日に記者会見する、再調査を発表するということを前々から、前の日、その前の日ぐらいにも伝わって、議会としても、だから、ちょっと待てよということでいろんな対応を行って、連休明けの20日に発言してもらうようになったり、いろいろしましたよね。 だから、15日に意思形成したんでは間に合わないんですよ。15日に発表しようとしたんだから、もともと。前の日にそれが伝わっていたんだから、前々から。それは駄目よということだったと思いますが、ちょっと矛盾しているということを言っておきます。 したがって、いずれにしても、報告を見る前から再調査を決めていた、結局、再調査ありきの経過が明らかじゃないかというふうに私は思います。 そのことで行政を混乱させているのではないかと思いますが、見解を伺います。 ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) 私自身としては、最終報告において解決されることに全力を尽くしてまいりましたので、決して再調査ありきではございません。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 ありきでないとしても、実際は混乱させているんでないかと。後づけで、大体、行政がね、市長の発言した後に意思形成すると、その日のうちに慌てて。そんなの、普通、あり得ないでしょう、緊急事案でない限り。生きた、死んだとか、いろんなことでない限り。 これだけ長いこといろいろ調査もして、いろいろ経過がある課題で、もっと前に普通はできるんだもん。だから、行政を混乱させているのではないかと言っているんですよ。 それは、もうやめます。 続いて、調査結果の教育委員会会議の検証、これは、今やっている最中だから、結論は出ていない。総合教育会議にはかけていない。市長が再調査を行うと発言するまでに何らの行政手続も行われていなかった。 今言ったように、市長発言の後に起案をつくって、市長の判こを押して決裁を取りました。まあ、発言したし、決裁の最終責任者も市長ですから、これは早いですわな。まさに、これ、自作自演、それも後出しだということが分かりました。 市長の政治姿勢についても伺います。 市長は、今後もこのような政治手法で行くのかどうか、何でもトップダウンで決めて行政を従わせる、そういうお考えなのかどうか、伺います。 ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) 私の政治姿勢としましては、市民の皆様の意見をお聞きし、市議会の議員の皆様と議論を重ね、また職員と協議し、市役所のトップとして、責任を持って行政課題に全力で取り組んでいく考えでございます。 今回のいじめ重大事態に対しては、御遺族の気持ちに寄り添い、また、再発防止による子どもたちの未来のためにも、できる限りの早期解決を目指しており、一定の検証と、両副市長や子育て支援部と協議して、早期の再調査委員会の設置と再調査の着手が必要と判断したところでございます。 今後は、教育委員会や総合教育会議でしっかり検証し、再調査の状況等についても、随時、市議会の皆様に報告し、職員などとも議論を重ね、信頼関係を構築しながら進めてまいります。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 今回の再調査の議案提案は、なぜこんな議会の最終日に提案されるのか、議会に十分に審査する時間を与えないおつもりなのか、それとも、最初から議会は眼中にないということなのか、率直なところをお聞かせください。 ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) 今議会において、9月12日にいじめ防止等対策委員会から調査報告書の答申があったことに伴い、その報告と再調査の実施に係る発言の機会を設けていただき、感謝いたしております。 しかし、議会でお決めいただいた日程の変更が余儀なくなる厳しい日程となったことを謹んでおわびを申し上げます。 私の再調査委員会設置の考えに対しての緊急質問で様々な御指摘をいただいた中で、その提案をすべきか、する場合でも、いつがよいか、多くの皆様と協議いたしましたが、この課題を解決するためには、再調査委員会を早期に設置する必要があるとの考えに至ったことから、決算の委員会を開催中であることを踏まえながら、関連議案の取扱いをお願いすることになったところでございます。 会期末近くの最終議運での取扱いとなってしまったことにつきまして、審議日程を考えますと、大変申し訳なく思っております。 審議いただける時間を持てるよう、意思疎通を図りながら、議会運営に支障のないようにすることが重要と思っておりますので、議案を提出したら対応していただけるのが当然との思いは全くないところであり、事前の説明が足りなかったことをおわびした上で、早急な調査をしていきたいという思いを御理解いただけるよう真摯にお応えしてまいる所存であります。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 今津市政になってもう1年が過ぎましたけれども、二元代表制について聞かなくてはならないというのは、これで3度目になりました。午前中についても議論がありました。 行政手続についても取らず、議会には黒塗りの情報、しかも、審議の時間も与えないで結論だけ押しつけるような対応、これは、二元代表制の原則に反するのではないでしょうか、見解を伺います。 ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) 地方自治の原則である二元代表制については、地方自治体の長とその議員を住民が直接選挙で選ぶことと定められており、市長と議会が両輪となってしっかりと議論を重ねながら、地方のまちづくりを推進し、適正な自治体運営を継続するものであると考えております。 今後、市政を預かる責任ある立場として、議会との議論を通した丁寧な合意形成に努め、信頼関係を構築しながら市政運営を進めてまいります。 ○議長(中川明雄) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 二元代表制の一方である我々議会も問われています。黒塗りの報告書だけもらい、情報がない中で判断させられるのは、どう見ても、二元代表制の原則、議会制民主主義の原則にもとると言わなければなりません。市長の提案に賛成、反対だけ言うのであれば、議会の権能は薄れていきます。議会自らの調査権をしっかり発揮し、議会としてできる最善の対応を取ることが求められているのではないでしょうか。 黒塗りの報告書、求めないから議会も悪いような答弁でした。こっちに今ボールが投げられていますから、これをよしとしないのであれば、議会自らが特別委員会を設置し、秘密会を開くことは可能です。調査を急ぐのであれば、2~3日で終了することもできます。 今、二元代表制が問われているのは、議会です。どこかの議会のように議長に聞きたいところですが、そうもいかないようなので、議員各位に呼びかけて、質疑を終わります。 ○議長(中川明雄) 以上で、能登谷議員の質疑を終了いたします。(能登谷議員、議員席に着席) ○議長(中川明雄) 次に、上野議員。(上野議員、質疑質問席に着席) ◆上野和幸議員 それでは、通告に従いまして、質疑いたします。 今回の質問につきましては、理事者の皆さんに大変御苦労をかけたなと思って、感謝をいたします。 私の質問の組立てが非常に遅くて、あまり十分な打合せができなかったということについては、おわび申し上げたいなと思っています。 私たち会派は、9月22日の緊急質問において発言したとおり、いじめ防止等対策委員会の報告書については一定の評価をしております。 しかしながら、先ほど来、話題になっております黒塗り部分の多い報告書では、やはり読み取れないことも多く、特に本件生徒が亡くなったことといじめの因果関係については再調査の必要性も感じております。 また、私たち会派の報告書の分析作業につきましても、議会開催中でもあり、十分な検討もできないまま今日を迎えております。事の重大さを考えると、もっと、やはり、じっくり、今まで様々な議員の皆さんがおっしゃったように、審議すべきであると強く思います。今回の議会の日程については大いに考え直すべきと指摘をしてから、質問に入りたいと思います。 それで、ここまで3人の質疑が終わりまして、私が予定していた質疑がほとんどなくなってしまいまして、なかなか言うことがないんですけども、予定していた質問のうち、これまで十分答弁をいただいているものについては、項目ごとに私の思いをちょっと伝えさせていただいて、質問に代えさせていただきます。 まず、1つ目に、補正予算の概要について聞くつもりでしたが、これはもう何人の方も言われております。委員の数が5名であり、ほか4名の特別委員の配置、この特別委員の配置というのは後でまたちょっと聞きたいと思うんですけども、予定されていると理解しました。積算根拠についても、先ほど説明がありましたので、理解をいたしております。 また、期間について、11月、できるだけ、市長の思いで早くからスタートしたいという思いも十分伝わりました。それから、終わりが、一応、令和5年の3月までということで報告にあったと思います。5か月間でという予定で積算根拠を組んでいるということですね。 次に、2つ目に、委員の報酬についても聞くつもりでおりましたが、これについてもお答えいただいております。 この件につきましては、私も旭川市に知り合いの弁護士がたくさんおりまして、旭川市の弁護士会が補填している話は随分前に聞いております。教育委員会とはちょこちょこと話をしていたんですけど、なかなか途中での改定はできないという話も伺っておりましたので、今回、いろんな面を考えて、いろんな課題はあるにしても、増額してくれたことについては、私はよかったかなと思っております。 次に、3つ目に、再調査の期間についても聞こうと思っていました。これまで、随分、対策委員会のときには遅い遅いと言っていたので、どれぐらいのスピードでやるのかなということで大変心配もしておりましたけども、先ほど話したとおり、当初、今の予定では5か月間の予定を取っているということで、十分な検討をしていただきたいと申し上げるつもりでございました。 それから、4つ目として、再調査の委員の決定についても質問して伺おうと思ったんですけれども、これについても、答弁の中で、公平性、中立性をしっかりと確保するというお答えをいただいております。この言葉を信じるしかありませんので、選ばれた人を見て、私たちがえっと驚くような、そんな選任だけはしないでいただければと思うんですね。これは、大変難しいと思います。 その中で、ただいまの委員の選任に関わってなんですけども、特に医療関係者の人選について、精神科医の選任をすると思われますが、御存じのとおり、精神疾患や薬の服用については様々な見解がございます。世界的にも、我々がえっと思うような見解を示している方もいらっしゃいますし、いろいろな見解があります。今回の問題についても様々な見解が出てくると思うんですが、どのような人選をお考えなのか、お示しをいただきたいと思います。 ○議長(中川明雄) 浅田子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) 精神医学の人選につきましては、本件再調査の対象を考慮いたしますと、現時点では児童心理に精通した精神科医などが必要と考えておりますが、再調査が進む中で、特に専門的な知見からの検証を要する事項については、その都度、臨時的に対象分野の専門家を特別委員として再調査委員会に招聘し、御意見を伺う機会を設けることも想定しているところでございます。 ○議長(中川明雄) 上野議員。 ◆上野和幸議員 ただいま話がありましたが、児童心理に精通した精神科医などを必要としているということで、たくさんいらっしゃいますので、その中から誰を選任されるのかというのは非常に難しいと思いますが、一つ、ここでよかったなと思うのは、その都度、臨時的に特別委員ということで選ぶという、その中身については、そういうことをされるということであれば、それはいいアイデアなのかなと私は思っております。 それでは、視点を変えて、次の質問をさせていただきますけれども、今回の対策委員会の報告内容と再調査委員会の報告内容が異なった場合、見解が大きく違った場合、どのような判断をされていくのか、お示しをいただきたいと思います。 ○議長(中川明雄) 子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) さきのいじめ防止対策推進法第28条第1項に基づく調査におきましても、このたび実施しようとしております第30条第2項に基づく再調査、こちらにおいても、いずれも、いじめの重大事態についての真相解明と再発防止のために行うというところは共通しております。 再調査でさきの調査報告と異なる見解が示された場合についてですが、どちらが優位とか優先されるというものではございませんが、さきの結果を補完するという意味合いもございますので、再発防止策の充実が図られることになるというふうに考えております。 ○議長(中川明雄) 上野議員。 ◆上野和幸議員 対策委員会が立てた報告も、十分にそのまま調査として今後生かされていくということで確認をさせていただきました。 それでは、ここで、先ほど来ずっと話題になっていることに移しますが、これまでのこの件に対する市長部局の動きについてちょっとお聞きします。 先ほど来、出ておりますけども、9月12日の旭川市いじめ防止等対策委員会の報告を受けてから本日までの市長部局の動きについて、今、能登谷議員が大変詳しくやったのですけども、ちょっと確認のためにお聞かせください。 ○議長(中川明雄) 今津市長。 ◎市長(今津寛介) 9月12日に、教育委員会から調査報告書を、遺族弁護団から所見書の提出を受けましたが、この調査報告書と所見書を自分自身でしっかりと読み込み、精査をし、あわせて、再調査委員会の庶務を担う子育て支援部にも、調査報告書に対する考察や所見書の見解の分析、その考察や分析を踏まえた再調査実施の必要性の検証、ガイドラインに基づく判断などの論点整理を指示いたしました。それらを踏まえて、両副市長とも協議の上、9月15日に再調査について判断いたしました。 その後、9月20日に本定例会で臨時の発言の機会をいただき、再調査を行う意向をお示しし、本日、再調査に係る補正予算と改正条例案を提案させていただいたところであります。 ○議長(中川明雄) 上野議員。 ◆上野和幸議員 先ほどの答弁どおりで、この辺につきましては、つじつまの合わないところや何かについては能登谷議員に指摘していただきましたので、私は重ねては言いません。 それで、教育委員会に、これも先ほどあったんですけれども、お聞きしますが、12日の、報告書があったときの動き、先ほど時間等も出ていましたけれども、教育委員会は、対策委員会から報告書を受け取った後、市長に渡すまでの、その流れについて御説明いただきたいと思います。 ○議長(中川明雄) 品田学校教育部長。 ◎学校教育部長(品田幸利) 当日の教育委員会の動きでありますけれども、9月12日の午前9時にいじめ防止等対策委員長が教育委員会学校教育部に来ていただきまして、そのときに、教育長、私も同席したんですけれども、調査報告書を手交いただいたということで、30分程度、意見交換をさせていただきました。 その後、本会議がたしかあったと思うんですけれども、開会日でしたので、それで、市長にお渡しすることがすぐはできなかったんですが、午後3時に市長の時間が取れたということでしたので、教育長は調査報告書を市長にお渡ししたということなんですけれども、そのときに、最終報告書の内容については、まだいただいたばっかりでしたので、十分に精査をできていないというところではあるものの、教育委員会、それから学校の対応については厳しい指摘があること、それから、再発防止策においても様々な提言がされているところでもあるということがありまして、これらの内容を厳粛に受け止め、今後、二度と同様の事態が起こることのないよう、教育委員会、学校共々、全力を尽くしていきたいという、教育長がその旨の説明をしたというところでございます。 ○議長(中川明雄) 上野議員。 ◆上野和幸議員 今の御説明を聞くと、渡された報告書について、教育長と部長が目を通したということは間違いないということで確認させていただいてよろしいでしょうか。 ○議長(中川明雄) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(品田幸利) 時間はありましたので、市長にお渡しする前には目を通すことはできたところでございます。 ○議長(中川明雄) 上野議員。 ◆上野和幸議員 大変厚い、長い文章ですので、短時間で目を通すというのは、さらっと目を通しただけなのかなというふうに感じます。 私が思うには、対策委員会というのは、教育委員会の諮問機関で、4つの諮問事項を依頼したわけですから、渡された報告書について、やはり教育委員会が検討して、ある程度論点をまとめて、市長に上げるところまでは教育委員会の仕事じゃないかと思うんですけれども、教育委員会の責任ということにおいて、今後も含めて、どのようなことを報告書に対してしなきゃならないのか、お示しいただきたいと思います。 ○議長(中川明雄) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(品田幸利) 文部科学省のいじめの重大事態の調査に関するガイドラインにおきましては、学校の設置者は、調査結果において認定された事実に基づき、いじめの未然防止、早期発見、対処、情報共有等の学校の設置者及び学校の対応について検証すること、また、再発防止策の検討を行うこととされておりまして、現在、その作業を進めているという状況でございます。 ○議長(中川明雄) 上野議員。 ◆上野和幸議員 先ほど来、話もありましたので、これ以上、そこは言いませんけれども、私は、先ほど申し上げたように、ある程度、教育委員会が任せた仕事であるならば、市長にお渡しすると同時に、やはり、教育委員会も早急にその論点ぐらいは押さえておかなければならないのかなと指摘をさせていただきたいと思います。 次に、別の視点に行きますけれども、市長部局については、再調査委員会設置のためにこれまで準備してきたというのは先ほどの市長のお話にありましたけれども、再調査のポイントについて、先ほども出ましたが、次の質問につながりますので、どの点を再調査するのか、お示しをいただきたいと思います。 ○議長(中川明雄) 子育て支援部長。 ◎子育て支援部長(浅田斗志夫) 再調査におけるポイントは、大きく2点あるというふうに考えてございます。 1点目は、いじめの定義の解釈、認定についてでございまして、調査で確認された事実をどのように解釈し、いじめと認定すべきか、また、調査報告書では、実際に6つのいじめが認定されておりますが、そのことによる精神的な影響はどの程度あったのかなどについて再検証すべきと考えたところでございます。 2点目は、いじめと自死との因果関係であります。調査報告書で述べられている精神的な症状について改めて調査することにより、不明とされている因果関係について明らかにできるか、再検証すべきと考えたところでございます。 ○議長(中川明雄) 上野議員。 ◆上野和幸議員 まず、1点目、いじめの定義の解釈と認定について、特に生徒から取ったアンケートについての記述について出ていたと思うんです。 それで、ここは私の感想なんですけれども、教員をやった感想を言わせてもらいますと、これは非常に難しいと思います。被害を受けたほうがいじめと感じたらいじめという定義がもちろん流れておりますけれども、子どもですから、意図的にやったり、意図的じゃなかったりして、いろんなぶつかり合いが当然あります。 特に小学校の低学年なんかはそうですし、中学1年生も、いろんな学校から来ていますので、特に本件の生徒については、そこの学校から来ている子が少ないんですよね、非常に少ないんです。中学1年の初めというのは、人間関係をつくるのが非常に難しい時期であって、どうしても孤立したりということがあるんだろうと思います。 そういったことも加味した上で、いじめの定義というのは、例えば、人間の持っている感情に線を引いているわけですから、例えば、同じことをやられても、Aという子とBという子に同じことをされても、Aという子にやられても気にならないけど、Bという子にやられたらすごく気になるってありますよね。そこに線を引いて、じゃ、こっちはいじめで、こっちはいじめじゃないよと言うのか、両方とも同じ行為をやったからいじめとするのかというあたりのその判断というのはすごい難しくて、もしこれが全ていじめとされるんであれば学校現場は大変混乱するかなと思います。 子どもですから、しょっちゅうけんかもやりますし、悪口も言います。そんなことの中で、子どもって、教育しながら育てていくというのが教育なので、そこのところにいじめにこだわって線を引くというのは、私は、感想です、私個人の感想ですけれども、大変難しいことなのかなというふうに感じております。 それでは、2点目については、ちょっと深く聞かせてください。この間の緊急質問の中でもやらせていただきました。 いじめと自死との因果関係についてお聞きをします。 このポイントについては、大変、今回の再調査でも重要なポイントになると思います。 この点に関わっては、調査報告書では、PTSDに関する判断や、いじめと抑鬱状態と自殺の因果関係を明らかにできるだけの情報が得られず、不明と報告しています。それに対して、遺族側所見書では、対策委員会が、単に専門的知見を欠き、国内外において蓄積された研究業績を集めようともしなかった結果にすぎないと、全くかみ合っていない見解なんですよね。 それで、気になるのは、この間も私が申しましたけど、ページで言えば8ページのことなんですけど、さきの調査において、遺族側から医療記録の提供等や医療従事者に対する聴取調査の十分な協力が得られなかったという点です。このままの状況で再調査をしても同じことになるのではないかと危惧しております。 市長は、この件についてどのような見解なのか、お示しください。 また、再調査を実施するに当たり、この課題をクリアできるのか、いじめと自死の関係を明らかにするためには、遺族側からさらなる調査の協力を得ていかなければ先に進まないと思うが、見解をお示しいただきたいと思います。
    ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) いじめと自死との因果関係について、調査報告書と所見書との間に見解の相違があることは把握をいたしておりますが、再調査は、何よりも公平性、中立性を重んじるものであることも踏まえますと、個別の主張に対する私の見解を申し上げることは差し控えさせていただきたいと存じます。 このたび、御遺族側から提出を受けた調査報告書に対する所見書においても、いじめと自死との関係について明らかにしてほしいということでありますので、調査実施の前段階から、御遺族側にもこの調査の目的と人選の考え方などを改めてしっかりと説明してまいりますし、選任された委員と御遺族側との間で、調査に当たり、必要な認識の共有が図られるよう努めてまいります。 ○議長(中川明雄) 上野議員。 ◆上野和幸議員 初めの質問に対しては、見解を申し上げることを差し控えてという答弁をいただきました。ちょっと残念でございます。市長がどういうふうに感じているのかちょっと聞きたかったんですけど、御事情は分かります、言えないということですね。 ただ、今後に向けては、調査に当たり必要な認識の共有が図られるようにしていただけるということでありますので、そこの部分については、ぜひお願いをしたいなと思います。 市長が直接やるわけではありませんけれども、要望として、再調査をやる場合には、上げていただければと思います。 それでは、次の質問に移ります。 次に、先ほど調査委員の選任に関わってちょっと言ったことなんですけど、医療に関わって、せんだっても言ったんですけども、ちょっと気になることがありましたので、気になる記事についてちょっとお話をさせてください。 昨年8月の21日、北海道新聞の電子版の記事に気になる記事がありました。これは皆さんも読んでいたと思うんですけれども、その見出しには、「『死亡原因』欄に誤病名、旭川中2死亡、道警、服用薬から推測か」という見出しでした。知っていると思います。これは、死体検案書の、直接には死因に関係しないが、死因の傷病経過に影響を及ぼした傷病名等という欄があるそうです。そこに、本校生徒が患っていなかったはずの統合失調症と記載されていた件で、これに対して、気づいた遺族側が訂正を申し出たという件の記事でございます。 この件については、詳しくは、北海道大学を卒業された精神病理学者である野田正彰氏本人のブログ、2021年10月19日、旭川の少女いじめ凍死事件という中にもっと詳しく触れております。後ほど見ていただければ、野田正彰さんですね。 この記事と野田氏のブログから推察するに、本件生徒は、やはり、かなり強い薬を服用していたのではないか思われます。 そこで、精神医学の世界では、薬の服用について様々な見解をお持ちの方がいると思われるので、再調査委員会の中でこの薬の服用の部分も解明していただきたいと思いますが、見解をお示しいただきたいと思います。 ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) 再調査における調査方針は、再調査委員会で決定いたしますので、私から具体的に指示できるものではございませんが、再調査が進む中で、特に専門的な知見からの検証を要する事項については、その都度、臨時的に対象分野の専門家を特別委員として再調査委員会に招聘し、意見を聞く機会を設けることも想定しておりますので、真相解明に向けて必要な調査には徹底して取り組んでいただきたいと考えているところでございます。 ○議長(中川明雄) 上野議員。 ◆上野和幸議員 その件に関しては、大変期待をしております。 最後に、私の考えをちょっと述べさせてもらって質問を終わりますけれども、今回の報告書が公表されて多くの市民の方と話す機会がございました。やはり、関心が強いということですね。 意外と多くの方が、私にこう言うんです。自殺といじめの関係、認めなかったねって話しかけられるんです。認めなかったねと話しかけられるんですよね。不明という報告の真意が伝わっていないんだと思います。私が説明して、医療従事者への聴取調査など遺族側が認めなかったりした部分もあって、情報が大変少なくて、いじめとの因果関係が証明できなかったので不明なんだよというふうに説明すると、ほとんどの人が、えっ、本当なのと聞き返してきます。それは駄目だねって最後に言って、会話が終わります。ですから、マスコミに流れている情報を市民が正確には捉えていない部分がやっぱりあるのかなというふうに感じました。 私たち会派は、本件生徒が亡くなったことといじめが大きな関係にあるということは認識しています。これは、間違いなくいじめとの関係はあると思っています。しかし、緊急質問でも話したことですが、原因というのは、幾つかの要因が集まって原因をつくっているわけですから、関わった人が持っている情報を全て差し出してその要因を考えること、それが真相解明につながることだと思っています。 本件の遺族側に寄り添うという考え方については、遺族の気持ちを考えると、これは大変大切なことに思います。しかし、最近の流れを見ていると、どうも本件生徒の心情からかけ離れたところで話が進んでいるような気がしてなりません。本件生徒の悩みであるとか状況をすぐそばで見ていた医療関係者の皆様の意見を聞くことは、本人、生徒の気持ちに近づくことができる最大の方法だと思っております。そうすることで、今後に向けた防止策もさらに効果的な策になるのではないかというふうに感じています。 最後に、先ほど来、話に出ておりますけど、市政にとって、行政と議会というのは2つの大きな柱です。重大な事案については、これまでも特別委員会を設置して話し合ってきた歴史があります。今回のような重大な事案こそ、時間をかけてしっかり話し合うべきと指摘して、質疑を終わります。 ○議長(中川明雄) 以上で、上野議員の質疑を終了いたします。(上野議員、議員席に着席) ○議長(中川明雄) 次に、横山議員。(横山議員、質疑質問席に着席) ◆横山啓一議員 それでは、私からも何点か質疑させていただきますが、もう既にたくさんの方が様々な観点で質疑をされましたので、答弁のほとんどは、多分、重複をすることになると思いますが、少しずつ、ちょっと論点というか、観点が違うところが私はあると思っておりますので、あえて重複を避けずに聞かせていただきたいということをお許しいただきたいと思います。 9月22日の緊急質問において、市長の再調査を行いたいという旨の発言に対して、私はこういう指摘をさせていただきました。再調査となった場合に、具体的にどのような諮問内容になるのかは十分に明らかにされていない、調査のやり直しということなのか、それとも、本答申のこの部分が未解明である、または疑義があるということで再調査が行われるものなのか、それによって市民の受け止め方も異なってくる、そこを明確にした上で今後の対応を進めるべきであるということを指摘させていただきました。 先日5日に、いじめ防止等連絡協議会等条例による再調査委員会の設置のための議案が提案をされました。残念ながら、私が指摘した明確にされるべき部分が明らかになったというふうには、到底、私は思えない、そういう問題意識があることから、何点か伺いたいと思います。 まず、これは確認の意味で再度伺いたいと思いますが、旭川市教育委員会は、第三者委員会の答申の内容をそのまま最終報告書として市長に提出をしていると思いますけども、その内容などについては、教育委員会事務局は当然でしょうけども、教育委員会会議等で確認の上、提出されているのかどうか、御答弁を願いたいと思います。 ○議長(中川明雄) 品田学校教育部長。 ◎学校教育部長(品田幸利) 調査報告書に関しましては、9月17日に臨時の教育委員会会議を開催し、答申があったことについて報告をするとともに、いじめの事実関係、学校、教育委員会の対応、今後の再発防止策など、調査報告書の概要について説明を行ったところでございます。 また、教育委員会会議においては、答申を受けての教育委員会の認識をはじめ、教育委員会や学校におけるいじめ防止対策の方向性などについても説明し、議論をいただいたところでありますが、具体的な検証結果などにつきましては、さらに事務局内で報告書の内容を精査し、協議等を進め、改めて教育委員会会議に諮ってまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(中川明雄) 横山議員。 ◆横山啓一議員 精査はまだだけども、概要については、教育委員会会議で説明を行って確認をいただいているということだったと思いますが、精査がまだなのにいじめ防止対策の方向性が明らかに説明できるというのもちょっと無理がある部分ではないかなと思いますが、今日はそこは問わないでおきたいと思います。 それでは、ここからは市長にお伺いしたいと思いますが、これも先ほど何度も答弁をされていることで申し訳ないですが、教育委員会から受け取った最終報告書について、市長及び市長部局の側では、いつ、誰が、どのような形で評価、検証を行っているのか、端的にお答えください。 ○議長(中川明雄) 今津市長。 ◎市長(今津寛介) 本件においては、さきに中間報告が示されており、また、御遺族側からはこれに対する所見書も示されることで、最終の調査報告の前から状況については把握しており、6月には、私から対策委員会に質問書を提出した経過がございます。 その上で、9月12日に教育委員会から調査報告書を受けましたが、これについて、私自身が読み込み、精査したほか、再調査委員会の庶務を担う子育て支援部にも論点の整理を指示し、それらを踏まえて、両副市長とも協議し、私が判断をいたしました。 ○議長(中川明雄) 横山議員。 ◆横山啓一議員 検証しているということです。時間はそれほどかけてはいないけども、準備もしていたので、20日の段階で市長が再調査を行うということを表明できるまでの手順は踏んでいるということだったというふうに思います。 それでは、これも、私は緊急質問で同じようなことを聞いたと思いますが、評価、検証の上、この部分については報告どおりだなとか、または、ここは事実認定に疑義があるんじゃないかとか、ここは不十分であるということをやっぱり精査していると思うんですけども、それはどのように整理されているのか、御見解を伺いたいと思います。 ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) 調査報告書につきましては、4点の諮問事項に対する調査結果がしっかりと報告されており、対策委員会の委員の方々の専門的見地からなされた結果としてしっかりと受け止め、尊重すべきものであります。 その上で、6点のいじめの認定についてはしっかりと検証いただいておりますが、結果についてもう少し精査していくことが必要である点としては、いじめの解釈について御遺族との見解が大きく異なっており、これはいじめの認定にもつながりますので、改めて再検証が必要と考えたところでございます。 また、特に大きい点は、いじめと自死との因果関係については不明とされておりますが、この点については、いま一度、明らかにすることに取り組みたいとの思いがあり、特に精神的な症状に深く関わるものであるだけに、より慎重に、また十分な配慮に努めながら、再検証すべきではないかと考えたところでございます。 ○議長(中川明雄) 横山議員。 ◆横山啓一議員 2点について再検証すべきだということの御説明だったと思いますが、残念ながら、判断の根拠が曖昧なのではないかなというふうに思います。なぜそういう判断をしたのかということは、報告書の記述に基づいて、例えばこういう記述があってこういう結論立てをしているんだけども、これについてはこうでないかと、そういう論立てでもってここを再調査の対象だというふうに説明するべきだと思うんですよね。 私たちはマスキングされた報告書のみを見ていますので、圧倒的に、市長や市長部局の皆さんとは情報量が違うわけですよ。だから、マスキングされた部分を全部明らかにしろと私は言うわけではないけども、そこに書かれてある趣旨のことを背景にして判断の根拠を示していただかなければ、ああ、そうなのかと、ただ信じなさいと言われているような思いをする、そういうふうに捉えてしまうんですね。そういう部分がやっぱり不明確だと。 具体的に第三者委員会の判断の是非をやっぱり明らかにするべきだと思うし、再調査をするということであればですよ。それに対する個々の様々な議論だとか疑義のある部分を、再度、私は明確にするべきだと思うし、本来であれば、それをしっかり説明するような機会がこの議案提案の前にしっかり行われるべきだったんではないかなということは指摘させていただきたいと思います。 先ほど、上野議員もちょっと言及していました。私も、市民の方から、今回の最終報告と、それを受けての市長の発言や緊急質問のやり取りに対して、調査、やり直しなんだねって皆さんから言われました。つまり、最終報告には問題があるから受け入れられないんだ、だからやり直すんだというような印象を多く市民の方は持っているというふうに私は捉えています。市民の方みんなに聞いたわけではありませんが、ただ、複数の方からそういうお声をいただきました。 緊急質問においては、市長は、報告書については重く受け止めている、ただ、このまま不明でいいのかと考えられる部分があるという旨の答弁を行っていますので、先ほど2点にわたって御答弁もいただいたんだけども、果たして、今日の質疑を受けた市民の皆さんが、あっ、調査やり直しではないんだなとか、あっ、やっぱり調査やり直しなんだなというような、どちらの印象を与えられているのかなということが心配になります。 万が一、調査やり直しであるかのような印象を与えたとすれば、それは、第三者委員会の調査報告がないがしろにされたと言ってもいいのではないかな、これは大きな問題なんではないかなというふうに思います。市長が重く受け止めているということと、その結果で出したことがやっぱり食い違うということになるんではないかなというふうに思います。 市長が決断したという再調査は調査のやり直しということなのか、第三者委員会の調査報告を、認めない、認められない部分があるということなのかどうか、その部分について明確にお答えいただきたいと思います。 ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) 対策委員会の調査結果については、それぞれ学識経験を有する委員各位が、その専門的見地から調査を実施し、法に基づき出された重たいものであり、一つの結果としてしっかりと受け止め、尊重してまいりたいと考えておりますし、今後の再発防止策の策定に資するものと評価しており、決してその結果を否定するものではございません。 また、法の趣旨を踏まえますと、再調査の目的も、さきの調査と同じく、事態の真相解明と再発防止策の策定にありますことから、それにより得られる結果は、その結果を補完するものであると考えております。 しかしながら、いじめと自死との関係が不明となっていることなどについて、御遺族側から私に対して再調査の実施が強く求められており、また、御遺族だけではなく、私自身も今回のような痛ましい事案の再発防止を徹底するためには、いじめの解釈と、いじめと自死との因果関係について、新たな別の視点からも再検証し、実態の解明に努めたいと考え、再調査の実施を判断いたしました。 ○議長(中川明雄) 横山議員。 ◆横山啓一議員 さきの結果を補完するものだと、今回出された最終報告の結果を補完する意味で再調査が必要な部分があるというふうな認識だということは、一定の理解はさせていただきたいと思います。 再調査の判断をどこで行ったのかということを聞くつもりでいましたが、これは、再三、御答弁がありましたので、ここについては省略をしたいと思います。 次に、これも皆さんが伺っていたようですが、再調査ということで、再調査委員会委員の選定に当たっての様々な観点の御質問もされていました。どういう人選がされるのかということは、様々な職域や資格の部分は御答弁をいただきましたので、そこについては繰り返さないでおきたいと思います。 ただ、これは、この事件に関して、この間、様々な立場の方が様々な場で様々な意見、コメントを発出しています。それは、北海道内に限らず、日本全国から様々な声が、新聞、テレビ報道でも様々なコメントを目にしています。 どのような方が選任されるかによって、ちょっと詳しくは言いませんけども、再調査委員会の公平性や中立性を損なうような可能性がやっぱり出てくる危険性があると思うんですね。きっとこういうことだろうということを発言している人方が委員になれば、やっぱり、そういう思いに引きずられた再調査になっていく、そういうふうに見られることもあると思います。 そういう意味で、公平性、中立性を担保するというのは非常に難しい問題なんではないかなと思いますし、偏ったと言ったらおかしいかもしれませんけども、特定のコメントを出されているような方が専門家ということで選任されると、様々な問題をはらんでいるんでないかなというふうにも考えるんですけども、それについてのお考えを伺いたいと思います。 ○議長(中川明雄) 市長。 ◎市長(今津寛介) いじめ問題の専門家は限られており、あらゆる場面でコメントを求められる機会が多く、そのことをもって委員選任の対象から除くことにはならないと考えますが、調査には公平性、中立性が強く求められますので、この点には十分に留意しながら委員の選任を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(中川明雄) 横山議員。 ◆横山啓一議員 ぜひ、そういう委員が選任されることを願っております。 最後に、ちょっと何点か指摘をさせていただきたい、私の考えも含めてお話をさせていただきたいと思いますが、私は、再調査そのものを否定する何物でもありませんし、必要なのであれば、当然、再調査を実施すべきだというふうには思います。 しかしながら、これも繰り返しになりますけども、調査がやり直しなんだということで進められれば、または、そういう印象を市民に与えるような調査の内容とか諮問事項が示されたりすれば、第三者委員会の最終報告そのものがやっぱり否定されてしまうというような印象を多くの方に与えてしまう、それはやっぱり問題が大きいのではないかなと。御苦労いただいた委員の皆さんの御努力や御苦労をないがしろにすることになると思いますので、この部分については十分御留意をいただきたい。 それから、解明すべき内容の一つとして、いじめと自死の因果関係ということを挙げられていますけども、最終報告書の中でも、または、9月24日に、私は記者会見の傍聴もさせていただいたんですけども、記者会見の中で、第三者委員会からも説明がありました。判断には様々な情報が不足していたことにより、因果関係の確定には至らなかったという旨の説明を述べていらっしゃいました。この部分を解明するのであれば、やっぱり、その不足していた情報が得られるような何らかの措置が必要なんだと思いますよね。そこの部分をどうしていくのか、そこも再調査委員会の設立に当たっては留意すべき観点だというふうに思います。 私も、30年間、特に中学校の学校現場に身を置いた経験者の一人として、今回の重大事態は、言葉には私はしてこなかったですけども、非常に重たく受け止めてきたつもりでいます。どうしてこういうことが起きたのか、どうすればよかったのか、自分だったらどうしただろうか、自分の学校で起きたこととして考えてきた日々が続きました。 ただ一方で、真実はこうだとか、これが理由なんだとか、こうすれば防げたのにというようなことを、私の立場でもついつい思って考えてしまいがちだったような気もします。でも、それは、努めてやっぱり抑制していかなければいけないと思います。当事者でない限り、やはり、分からないことがあります。外側から見て、見えないことっていうのは様々ありますし、当事者、当の生徒本人だとか保護者の方と接しているからこそ分かることがありますので、そうじゃない離れた第三者がこう思いたいという事柄が独り歩きをしてしまうことが、やっぱり、あってはならないと思います。どんなに聞き取りをしても、取材を重ねたとしても、そういう自分が思いたい事柄が独り歩きするということは起こり得る、そういう現実を私たちは学校現場でたくさん経験もしてきました。予断を持って考え、発言するということは、努めて抑制しなければいけないということを、私も自分を戒めたいなというふうに思っています。 だからこそ、最終調査報告の結果というのは、ゴールでなくて出発点なんだと思うんですよね。これからどうしていくのか。残念ながら、失われた命は、戻すことはできません。せめて私たちにできることは、最終報告で厳しく指摘された内容をどう受け止めて、現実に何を変えていけるのか、その議論を直ちに始めることしかないんだというふうに思います。 それは、学校、市教委だけではなくて、地域や市民社会も含めて、何をしなければいけないのかという議論を始めることだというふうに思いますので、再調査によって、それが少し時期的に先送りされてしまう形になるのかもしれませんけども、間違っても議論の方向が迷走するようなことになってはならないと思いますし、今からでもそういう議論をしっかり進めていくべきだということをお伝えして、私の質疑は終わりたいと思います。 ○議長(中川明雄) 以上で、横山議員の質疑を終了いたします。(横山議員、議員席に着席) ○議長(中川明雄) 以上で、通告による発言を終わります。 他に御発言ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 別に御発言がなければ、質疑終結と認めます。 したがいまして、これより討論に入る順序となるわけでありますが、議事運営の都合により、暫時休憩いたします。休憩 午後2時38分────────────────────────────────────────────再開 午後4時33分 ○議長(中川明雄) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 ここで、15番まじま議員外3名から、補正予算等審査特別委員会設置についての動議が提出されております。 お諮りいたします。 この際、本動議を日程に追加し、直ちに議題にいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。(「異議なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決定し、日程第34「補正予算等審査特別委員会設置について」の動議を議題といたします。 本動議について、提出者の説明を求めます。 まじま議員。 ◆まじま隆英議員 (登壇) 補正予算等審査特別委員会設置についての動議につきまして、提案理由の説明を申し上げます。 提出者は、旭川市議会議員  ま じ ま  隆  英     石  川  厚  子 賛成者は、旭川市議会議員  小  松  あ き ら     能 登 谷     繁 以上、4名であります。補正予算等審査特別委員会設置について(動議) 本市議会は、「議案第20号令和4年度旭川市一般会計補正予算について」、「議案第21号旭川市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」及び「議案第22号旭川市いじめ防止等連絡協議会等条例の一部を改正する条例の制定について」に関して、次のとおり特別委員会を設置して、付託審査せしめるものとする。1 名  称 補正予算等審査特別委員会2 定  数 14名3 目  的 「議案第20号令和4年度旭川市一般会計補正予算について」、「議案第21号旭川市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」及び「議案第22号旭川市いじめ防止等連絡協議会等条例の一部を改正する条例の制定について」の審査を行うため。4 期  間 審査終了時までとし、閉会中の継続審査とする。5 費  用 必要に応じ、議長の承認を経て支出する。 以上の内容につきまして、議員各位の御賛同をお願い申し上げ、提案説明といたします。(降壇) ○議長(中川明雄) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御質疑ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 特に御発言はありませんか。(「議長」と言う者あり) 小松議員。 ◆小松あきら議員 ただいま提案された動議に賛成の意見を簡潔に述べます。 本日、市長が追加提案された、いわゆるいじめ問題の再調査に関する議案について、質疑が行われました。その上でもなお審議が必要として委員会設置を求めた動議ですが、私も、今の段階では、議案の賛否を決めるには時間的に無理があると考えるものであります。 今回のいじめの事件は、女子中学生が自死するという、非常に残念であり、起きてはいけないものだと考えます。この思いは、共通したものだと思います。また、いじめと自死との因果関係が不明となっていることも残念なことで、これもまた、多くの皆さんと共通した認識だと考えます。また、対策委員会が大変御苦労されて報告書を提出されたことも、この評価も、市長及び議会全体が受け止め、共有されているものだと考えます。 市長は、今日の質疑で、再発防止と子どもたちの未来のために、しっかりとした調査が必要との認識を示されました。私も、不明となっている因果関係の究明のために、必要な手続を取った上で、有効な手だてを持って対応するということに反対するものではありません。 言うまでもなく、再調査の事案は、重大なものであり、デリケートなものでもあります。現在、多くの基本的部分で行政と議員、議会の認識が共有され、あるいは共有されようとしているだけに、さらに、行政機関と議会が共に理解をし合う努力を行う中で、進むべき方向や取り組むべき内容について一致できる可能性があるし、そのことを探求するのは極めて重要だと考えます。 しかし、市長から、極めてタイトな議会日程の中で、しかも、最終日にしか質疑できない状況の下で再調査の議案が提案され、即刻の判断を求められたことは、非常に残念であります。 今日の質疑において、さきの市長の発言に対する緊急質問での市長答弁に対する疑問も、一定、私自身は整理できる部分もありました。しかし、なお、意見交換を必要としたり、行政の考え方についても詳しくお聞きしたいということも残されており、これらについても一定の時間があれば理解し合える可能性があるものと考えております。特別委員会の設置を求める必要性もここにあります。 一つの事柄を判断するには一定の時間を要することについては、市長自身が、最も、この間、痛感したことと思います。議会運営委員会で議会日程を確認するまでに緊急発言の申出や議案の提案ができなかったことなどで経験したことと思います。継続して審議することを求める動議に、議員各位も市長も理解は得られるものと考えます。 以上、動議への賛成意見といたします。 ○議長(中川明雄) 他に御発言はありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 採決は、起立により行います。 お諮りいたします。 本動議に賛成の議員の起立を求めます。(起立する者あり) ○議長(中川明雄) 起立少数であります。 よって、本動議は、否決されました。 ここで、議事運営の都合により、暫時休憩いたします。休憩 午後4時41分────────────────────────────────────────────再開 午後6時45分 ○議長(中川明雄) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 これより、討論に入ります。 発言の通告がありません。特に御発言はありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 別に御発言がなければ、討論終結と認め、直ちに採決いたします。 お諮りいたします。 本案については、いずれも原案どおり可決することに御異議ありませんか。(「異議なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、いずれも原案どおり可決することに決定いたしました。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) ここで、お諮りいたします。 1番ひぐま議員外11名から、附帯決議案第1号「議案第20号令和4年度旭川市一般会計補正予算とこれに関連する議案に対する附帯決議について」が提出されておりますので、この際、本附帯決議案を日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。(「異議なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決定し、日程第35、附帯決議案第1号「議案第20号令和4年度旭川市一般会計補正予算とこれに関連する議案に対する附帯決議について」を議題といたします。 本案について、提出者の説明を求めます。 高木議員。 ◆高木ひろたか議員 (登壇) 附帯決議案第1号、議案第20号令和4年度旭川市一般会計補正予算とこれに関連する議案に対する附帯決議につきまして、提案理由の説明を申し上げます。 提出者は、旭川市議会議員 敬称は略させていただきます。  ひ ぐ ま  と し お     蝦  名  やすのぶ     塩  尻  英  明  高  木  ひろたか     菅  原  範  明     ま じ ま  隆  英  石  川  厚  子     品  田  と き え     も ん ま  節  子    松  田  た く や     安  田  佳  正     中  村  のりゆき 以上、12名であります。  議案第20号令和4年度旭川市一般会計補正予算とこれに関連する議案に対する附帯決議 議会における質疑の内容を踏まえ、いじめ防止等対策委員会の調査報告書を検証し、同検証結果を踏まえて、市長部局として、速やかに行政内部の意思決定手続を行うこと。 また、再調査の実施に当たっては、同報告書の内容を踏まえ、調査の透明性を保持しつつ真相を明らかにするべく、必要かつ十分な資料収集が実現されるよう努めるとともに、適宜、議会に報告すること。 いじめ問題再調査委員会の設置に当たっては、調査対象者と利害関係のない、公平・公正・中立な人選を行うこと。 以上、決議する。 以上の内容につきまして、議員各位の御賛同をお願い申し上げ、提案説明といたします。(降壇) ○議長(中川明雄) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御発言ありませんか。(「なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり可決することに御異議ありませんか。(「異議なし」の声あり) ○議長(中川明雄) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、原案どおり可決することに決定いたしました。──────────────────────────────────────────── ○議長(中川明雄) 以上で、今定例会に付議された案件は、全て終了いたしました。 第3回定例会は、これをもって閉会いたします。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――            閉会 午後6時50分...